la mode europeénne sélectionné pour vous

ANDERSON & SHEPPARD

3/09/2015


サヴィル・ロウのテーラー訪問記は今回で終了。
最後は1906年創業の名門、ANDERSON & SHEPPARD(アンダーソン&シェパード)です。
同店はもともとサヴィル・ロウに店舗を構えていましたが、2005年に筋違いのオールドバーリントン・ストリートに移転しました。
サヴィル・ロウよりも落ち着いた雰囲気のこの通りで、クラシックでセンスの良いサロンが目を惹きます。




他の2店同様、LBD-HARRISONSロンドンオフィスのジョン・ベル氏の根回しのお陰でこちらでも温かく迎えていただきました!
まずはセールスマネージャー氏から、同店のスーツの特徴などを教えていただきます。
シンプルに言いますと「サヴィル・ロウでは他に類を見ない柔らかい仕立て」、「ゴージラインより上の独特な作り」、「胸周りへのゆとりの入れ方」がこちらのスーツの特徴だそうです。




現在はチャールズ皇太子の御用達証(ロイヤルワラント)を取得しているANDERSON & SHEPPARDですが、他にも新旧様々なセレブリティーが顧客リストに名を連ねてきました。
さりげなく飾られた台帳のこちらの方は、あのマレーネ・ディートリッヒ!




こちらはカッティングルーム。何人ものカッターが製図・裁断を行っています。
壁際に保管された型紙の数々が圧巻です。




ちょうど裁断中だった生地はHARRISONSのフランネルでした!
同店はHENRY POOLEと並びLBD-HARRISONSグループ服地の取扱いが多いようで、こういった光景を見るといつも嬉しくなってしまいます。




サロン内の壁にさりげなくかけられたチャールズ皇太子の御用達証が、ANDERSON & SHEPPARDの矜持を物語っています。日本でも洋服好きにファンが多いテーラーですが、ビスポーク以外の展開が無い為敷居がなかなか高かったりもします。(数年前近くに同店が既製洋品の店を出したのは意外でしたが。。)
でもスタッフの方はみなフレンドリーですので、同店の顧客リストに加わる覚悟のできた方はぜひ気軽に扉を叩いてみてください!