la mode europeénne sélectionné pour vous

ARISTON NAPOLI

3/24/2020

色々あり過ぎてなんか随分前に感じてしまいますが💦、先月の出張の話題の続き。今回はナポリです!
ミラノからの便は、恐らく風向きの理由で今回は海まで来てUターン✈
いつも泊まるホテルのある卵城(Castel dell'Ovo)周辺や、左の方にはヴェスヴィオ火山もよく見えました✨




今回も主要目的は、4代続くナポリの老舗服地マーチャントで、"ARISTON"ブランドで知られるIMPARATO spa(インパラート社)への訪問。なんと本年は、同社の1920年の創業より100周年の記念すべくアニバーサリーイヤーなんです!
(あいにく延期になってしまいましたが😢)4月に日本で予定していた記念イベントの打ち合わせを先に済ませ、弟社長ジアンパオロによる恒例の「新コレクション紹介タイム」を!

節目の年だけあり、またARISTONが最も力を発揮するサマーコレクションだけに、今季もお薦めが盛りだくさんでした✨  詳しくはこちら から



ナポリの美しい風景をバックに、モデルが実際にスーツやジャケットを纏って登場する力の入ったルックブックはARISTONの名物ですが、なんとバンチを含め毎シーズン自社内で制作する力の入れよう✨(印刷・製本は外部で、生地の裁断、貼り付けを全て行います)
この時は倍の人数の女性チームがランチで出ていて、男性陣が黙々と作業を進めていました。
ちなみに、2階のこのスペースは半期に一度のこの作業専用&皆さん全てバイトの方で、土地も人手も不足している国から来ている身としてはなんだか羨ましくなってしまう光景です。。。



こちらがそのルックブック。
実物はぜひ取り扱い店でお手に取ってご覧いただきたいのですが、撮影の裏側のムービーも今回公開されていますので、素敵な映像をぜひお楽しみください♪  SS2020 BACK STAGE
FORZA ITALIA!

VISITING ALBENI 1905

3/16/2020

出張の話題の続きです。
ご存知の通り、新型ウイルスの感染拡大が今一番深刻なイタリア。
展示会場のあるミラノも、翌日訪れたこちらのALBENI1905(アルベニ1905)もその中心である北部にあり。。。
一刻も早く自体が落ち着き、AW2020シーズンに向けた美しいタイの数々を届けてくれることを切に願いながら書かせていただきます!



この日は主に(2週間後に控えていた)マルコ社長の初来日の打ち合わせをメインに♪
芯地メーカーならではのこだわりを弊社展示会で直接PRしてもらうべく、持ってきてもらう素材の内容などを入念に詰めてきました。
>展示会の模様はこちら から


久しぶりに芯地の裁断を見せてもらいました!
ウール芯を機械に掛けられる大きさ(2mほど)まで切り、同時に裁断するコットンの芯地と重ね合わせながら数十枚まで積んでいき。。。


芯地の金型に機械で圧力を加え、まるでクッキーを作るときのようにまとめて型抜きしていきます。
この時大切なのは、表地と同じように45度の正確なバイアスになることだそう。
日本でもリテールの現場のプロ達から評価の高いALBENI1905のタイ、そのこだわりの高品質毛芯はこのように(ある意味)アナログな工法で仕上げられています!

MILANO UNICA

3/04/2020

帰国してから少し時間が経ってしまいましたが💦、先月の出張の模様を数回に分けて書かせていただきます!
「シャツ地からレディース生地まで」、複数の展示会の集合体であるMILANO UNICA(ミラノウニカ)が今回もスタート。
こちらのエリアが私がいつも行くIDEA BIELLA(イデアビエッラ)で、高級紳士服地のメーカーだけが出展でき来場者も特別なパスが必要になります。
まだヨーロッパでは始まっていませんでしたが、中国(そして一部日本も)が大騒ぎになっている時期なので中国からのバイヤーはほぼおらず、会場は例年よりも少し静かな感じでした。。。



まずは、FOX BROTHERS(フォックスブラザーズ)のダグラス社長と打ち合わせ。
(お陰様で)日本も市場も含め、バンチビジネスが好調な同社では今後も「更にコレクションを増やしていく」とのこと。次の秋冬シーズンや、更に来年の春夏シーズンのことなど色々と詰めることができました♪



昨年の登場以来人気が高い 春夏スーツ地FOX AIR(フォックスエア)や、今シーズン発表されたFOX JOURNEY(フォックスジャーニー)などの恰好いいイメージポスターが! 初めて見ましたが、弊社分も送ってくれるようで楽しみです💛



そして毎回事前アポ必須なのが、イタリアファブリック界の雄 VITALE BARBERIS CANONICO(ヴィターレ・バルべリス・カノニコ=VBC)のブースへ。こちらは相変わらず大盛況✨



先に商談(セレクション)を。SS2021シーズンのテーマは"URBAN FOREST(アーバンフォレスト)"で、高機能素材やエコフレンドリーな取り組みが更に充実していました♪ 最終的な弊社コレクションの策定はまだまだ先ですが、来春夏もぜひご期待ください!

VBCはIDEA BIELLAに出展するファブリックメーカーの中でも珍しく、ファッションブランドさながらのテーマ展示にいつも力を入れているのですが今回も行くと。。。 

 
なぜか車が。。。



私も車好きのはしくれなので見た瞬間に分かりましたが、こちらはイタリアの「国民車」の一つとして長年愛されてきた名車 FIAT PANDA(フィアット パンダ)。「なぜパンダ?」と思っていると、この車がここにある理由を教えてもらいました。。。


今年はPANDA誕生から40周年の節目の年だそうで、VBCはこの名車の初期モデルをなんと地球に優しい「電気自動車」にコンバートすることを決意。手がけたのはミラノのGARAGE ITALIA(ガレージイタリア)で、あのジャンニ・アリエッリ(FIAT元会長/希代のウェルドレッサーとして知られた)の孫でファッションブランドを手掛けるラポ・エルカン氏がプロデュースしています。通常は「パガーニ」や「フェラーリ」などのラグジュアリースポーツカーのカスタムを手掛け、レストラン/バーなども併設する同社との意外性が秀逸で、SS2021シーズンのテーマの"URBAN FOREST"と"PANDA"がまたうまくフィットしたトリプルコラボにまさに脱帽💦でした✨

私は英国留学中に兄弟車のFIAT UNO(フィアット ウーノ)に乗っていたことがあり、内外装が似ていることもあり(このパンダは外装だけでなく、内装もVBC服地を使用してレストアされていてピカピカでしたが)ちょっと懐かしい気分になりました♪