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LUXURY BESPOKE BY VISIT BRITAIN

3/28/2016


出張の話題の途中ですが、先週英国大使公邸で行われたイベントに於いて、英国を代表する名門マーチャント HARRISONS(ハリソンズ)がブース出展いたしましたのでその模様をご紹介させていただきます。




弊社も大変お世話になっており、英国ファッション/カルチャーの第一人者として知られるジャーナリストの長谷川喜美さんが上梓されたばかりの新刊“BESPOKE STYLE(ビスポーク・スタイル)”が今回のイベントのメイントピック。
スーツ、靴、シャツなどのロンドンが誇るビスポークカルチャーを主軸に、映像的な写真と文章で綴られたこの本をトークショー形式でいち早く紹介しながら、協賛ブランドがそれぞれのブースでプロモーションを行うのです。

ステータス性の高さで知られるクレジットカード、DINERS CLUB(ダイナースクラブ)の会員が主にこの特別な夜に招かれ、主催する英国政府観光庁(VISIT BRITAIN)は「旅のデスティネーション」としての英国をPRします。




さあ、イベントのスタート!
ゲストはウェルカムシャンパンを片手に、英国政府観光庁 日本代表のアシュリー・ハーヴィーさんのウィットに富んだ挨拶で場が和みます。




トークショー会場に移動すると、ティム・ヒッチンズ駐日英国大使からのご挨拶が。
日本語が堪能な大使は今回も通訳を入れず2ヶ国語でスピーチされ、多くのゲストはその流暢ぶりに驚かれていました。
3年前のHARRISONS150周年記念レセプションにご出席いただいたときは就任されたばかりでしたが、変わらずお元気そうでなによりでした!
#HARRISONS150周年記念レセプションの模様はこちらから




そして、いよいよトークショーがスタート!
長谷川さんのお相手は、近年Men's Fashionシーンで熱い注目を集めているマーク・チョー氏。
香港とニューヨークでThe Armoury(ジ アーモリー)という名セレクトショップを経営する他、ロンドンの有名タイメーカーのオーナーでもある業界の風雲児です。

“BESPOKE STYLE”に掲載されているビスポークの名店の数々から、マーク氏お勧めのレストランまで愉しいトークは多岐に渡り、ゲストは皆熱心に聞き入っていました。

今回のイベントで、HARRISONSはサヴィル・ロウの名門テーラーHENRY POOLE(ヘンリープール)をパートナーに選びましたが、まさしく今回ディスプレーされたハウスチェック(HARRISONS製)も大きく取り上げられていて嬉しくなってしまいました♪




さて、今回のHARRISONSのディスプレーがこちら。
大使が実際に来客を迎える時に使われる「大客間」の半分を使わせていただき、HENRY POOLE提供のスーツ、ジャケット(パターンオーダー)と共に展示しました。




既存の家具類を活かし、アットホームでサロン的な素晴らしいディスプレーになりました。
誇るべき伝統と高いクオリティーを持つ英国ブランドにとって、大使公邸は最高の舞台であることを改めて感じます。



右が前述の“HENRY POOLE HOUSE CHECK”のジャケット。

HENRY POOLEが1989年に発売したオリジナルのツイードは、現会長のアンガス・カンディーと当時のHARRISONSの代表キャメロン・ブキャナンが共同でデザインしたエクスクルーシブのものでした。 2014年に復刻されたこちらのバージョンは、よりソフトなラムズウールが使用されライトウェイトに織り上げられています。
#HARRISONSから一般向けには販売されていません

左のスーツは春夏向けの人気クオリティー“MYSTIQUE(ミスティーク)”が使用されており、「ピークドラペル/一つ釦」のモダンでシャープなスタイルが人気を集めていました。




さて、盛況のうちにトークショーが終わるとディナータイムに!
英国らしくローストビーフやフィッシュ&チップスのスタンドもあり、ゲストは皆舌鼓を打っていました。
あいにく私は今回ホスト側だったので味見できませんでしたが、ゲストが食事やトークを愉しまれているのを見れるのは大きな喜び。HARRISONSのブースにも多くの方がいらしていただき、色々とお話をさせていただくことができました。




「Remarkable Experience/忘れ得ぬ感動」の提供は、このイベントを主催されたDiners Clubさんのモットーだそうですが、多くのゲストの記憶に残る素晴らしい夜になった事と思います。
このようなプレミアムなイベントに参加することができ、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。



FOX BROTHERS -Ⅰ-

3/23/2016


先月の出張の話題に戻らせていただきます。

仕事柄多くのミル(織物工場)にお邪魔してきましたが、初めての場所、そしてそのカテゴリーの代名詞と呼ばれるような名門だといつも以上にテンションが上がります!

昨年より弊社でカットレングスの取り扱いが始まったFOX BROTHERS(フォックスブラザーズ)は久しぶりにその両方を満たすミル。1722年創業、一時はその商標まで保持していたフランネルの聖地に初潜入です!
所在地はイングランド南西部のサマセット。ロンドンから特急で2時間ほどのロケーションで、風光明媚なエリアです。





一時は経営の危機に瀕したこのフランネルの聖地は、21世紀に入り新しいオーナーを迎えたことでブランディングを強化し、再び業績を回復させます。
オンラインで雑貨を販売したり、こちらのショールームは小売店を兼ねたり、伝統的ビジネスの(いい意味での)変貌を目の当たりにすることができました。
コラボモデルのGLOBE-TROEER(グローブ・トロッター/王室も愛用する老舗スーツケースブランド)もあったり、このブランドの世界感を上手く感じさせてくれます。





第1次大戦の頃、なんと約1万3千キロ(!)の生地を軍服用にして納入していたFOX BROTHERS。最盛期の従業員はなんと約5,000人だったそうです!
往年の規模が偲ばれるポスターを見つけました。





300年近くに及ぶ生地生産のレシピはしっかりと受け継がれています。
フランネルが主力なのは昔から変わりませんが、実は他にも様々な種類の生地が生産されてきました。





おっと!ショールームのいたる所に可愛いフォックス君達が(^^)
この子ではありませんが、フランネルのマフラーを巻いた可愛いフォックスをお土産にいただいてきました。




こちらがFOX BROTHERSに革新と洗練をもたらした張本人、名物社長のダグラスです!
当日は最終モデルのディフェンダーでホテルまで迎えにきてくれました。

次回はいよいよ工場内部に潜入します!

ARISTON SS2016 -Ⅱ-

3/16/2016


今季弊社で取扱いが始まった、ARISTON(アリストン)のご紹介の続きです。
ナポリブルーのコレクションの中でも、ひと際充実ぶりが目立つのがこのGIACCHE(ジャッケ)!





さすがナポリマーチャント!と思わず盛り上がってしまう素晴らしい内容。
カシミア & シルク(230gms)のプレミアムな生地と、380gmsとしっかりしたリネン&ウールのサマーツイードを始めに、様々なクオリティーと鮮やかなデザインの数々が見る者を楽しませてくれます。




ちょっとしたジャケット地も、絶妙な色遣いがほんとにおシャレ!
こちらのブランドのファンシーデザインは基本的に全てオリジナルと言いますから、デザイナーさんのハイセンスには感心してしまいます。。。




こちらは“150'S & 160'S”と呼ばれるアッパーコレクション。
その名のごとく、シルク混で超軽量S160'S(190gms)や、245gmsの綾織150'S & 160'Sが編集されています。春夏の勝負スーツをお探しの方には最適なノーブルコレクションです!




最後は業界でもファンの多いフォーマルレンジ、“EVENTI(イベンティ)”!
華やかなシーンに相応しい、光沢感のあるファンシーファブリックが大変充実しています。

いよいよ暖かくなってくるようですので、この週末はぜひナポリの陽光を一足お先に感じてください!

ARISTON SS2016 -Ⅰ-

3/11/2016


SS2016シーズンより弊社での取扱いが始まった、ナポリを代表するマーチャントブランド ARISTON(アリストン)。
#ブランドの詳細はこちらから
オリジナリティー溢れる豊富な服地の数々は勿論、毎シーズン全てのコレクションがリニューアルする点でも唯一無二の存在と言えます。
バンチサンプルのデザイン、カラーまで毎シーズン変わりますが、今季はご覧のナポリブルー!
日本は冬に戻ってしまったような気候ですが、このコレクションを見ていると明るい陽光の季節到来への想いが高まります…




では、代表的なコレクションをピックアップしてご紹介させていただきます。
毎シーズン、ブック形式で展開するテーマ性のあるシーズナルコレクション、今季は“LINI E COTTONE(リニ エ コットーニ)”。
“3D Jersey(3Dジャージー)”と呼ばれるこちらのコットン素材はざっくりとして伸縮性のある立体的な織りと、コントラストを活かした小柄がド旬な逸品!




こちらは、近年再注目されているデニム素材。
薄手なので気負わず愉しむことができそうです!




スーツ地はこちらが主力の“4 STAGIONI(クアトロ スタジョーニ)”。
S130'Sとしなやかながら、横糸もしっかり双糸なので仕立て映えもよし!
255-270gmsの綾織りなので、盛夏を除き最大4シーズンの着用が可能です。




「夏はとにかく涼しい生地がいい!」という方にお勧めなのが、こちらの“LEGGERI(レッジェーリ)”。S130'Sで210-230gmsの極薄生地には、一部3PLY(!)も含まれていて大変面白いコレクションになっています。

スーツでも「ザ・ナポリ!」な明るい色使い、洒落たデザインが満載で見る者を飽きさせません。
-次回に続く-