la mode europeénne sélectionné pour vous

FIRST FITTING

8/27/2018


お待ちかねの「ナポリの週末」。
土曜日は朝から弊社スタッフを連れてカプリ島に行く予定でした。
が、その前に急きょ重要な用事が...


前回のナポリ出張の際、当ブログに「ナポリを代表する名サルトリアの一つ」SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)でスーツをオーダーした事を書かせていただきました。


私にとって「初めてのナポリタンスーツ」でもあり、前日(ARISTON訪問の後に)予定していた仮縫いを楽しみにしていたのですが、約束していた英語堪能なルイージ(息子の方)がいない!(なんとロンドンに出張で行ってたようで💦)
しかも仮縫いの準備がされていなかったようで、親父さん(ジェンナーロ)が必死の身振り手振りで「用意しておくから明日の朝10時に来て!」と...
親父さんは英語ができず、私もイタリア語ができないのでこういう時は大変です💦








でも流石日本にもファンの多い親父さん!
翌朝にはしっかりと準備をしてくれていました♪
イタリアでの初フィッティング(仮縫い)なので、初めは少し緊張した面持ちの私...








しかし、熟練サルトならではの流れるような作業を見ていると段々和んできました✨
やっぱりシルエットも恰好いい!!
この業界にいるので、スーツの専門用語はイタリア語でもある程度分かってよかったです💦






いつも穏やかでダンディーなジェンナーロ。
「海に行く途中なのでこんな格好ですみません!」ってのは多分通じてたかと思います。苦笑
来月の出張時に2回目の仮縫いの予定です💦

ARISTON

8/17/2018


ミラノからナポリに飛び✈、プレミアム服地ブランド"ARISTON(アリストン)"を展開する、ナポリの名門マーチャントIMPARATO(インパラート)へ。
いつも羨ましくなる広大なスペース!
ちょうどAW2018シーズンのサンプル作成に向けて、生地の切り出しが佳境に入っていて皆さん忙しそうでした✨








4代目(兄弟社長)の弟、ジアンパオロは今回もAW2018コレクションのテーマや見どころを熱心に語ってくれます。
「ファッション好きなナポレターノ」の典型のような彼にとって、この仕事はきっと「天職」なんだろうといつも思います♪
AW2018 新コレクションの詳細は>こちら  から








ちょうどシーズナルブック用の画像も準備ができてきており、それぞれのコレクションについて説明してくれました。
毎シーズンスーツやジャケットを何着も作り込み、ナポリの美しい街並みの中で撮影していますが、ここまでやっているマーチャントは欧州でも稀有なのです。
後ろは兄のアメデオ。彼はどちらかというと経営(実務)を担当し、クリエーション中心のジアンパオロといいコンビネーションでARISTONを発展させています。








同行した弊社スタッフ2名のうち1名は初めての訪問で、IMPARATOの洗練された運営や、ジアンパオロの熱い語り口(あと一族とご一緒させてもらった美味しいランチも!)に感銘を受けていました✨








やっぱりこの時期のヨーロッパは日が長い!
19時を過ぎてもこの明るさの中、(ランチをたくさん頂いたので💦)「ホテルの近くで夕食に向けてお腹が空くのを待っている図」です。苦笑  

ALBENI 1905

8/08/2018




ミラノの生地展示会MILANO UNICA(ミラノウニカ)を早めに切り上げて向かったのは、会場からもそれほど遠くないマルペンサ空港に近い町ガッララーテにあるタイブランド ALBENI1905(アルベニ1905)。
当初は訪れる予定はなかったのですが、受注開始の準備をしていたSS2019コレクションに無地物を追加することになり急きょの訪問となりました。








1905年創業の同社はもともとタイの「芯地類」を扱う会社でした。
OEMやオリジナルで本格的にタイを製造しだしたのはここ10年程ですが、クオリティーの高さとコストパフォーマンスの良さで注目度が世界的に高まっています。


凄くしっかりしている会社なので、普段はメールとサンプルのやり取りでことが足りるのですが、やっぱり顔をつき合わせてMTGすると色々いいアイディアが出てきます✨
こちらのスイカ柄の可愛いデサイン。気になっていましたが、セールスのマリアンナの「これ私がデザインしたの♡」の言葉で急きょセレクションに入れることに!
弊社スタッフ曰く「今世界的に🍉がアツい」とのことで...笑








同行の弊社スタッフ2名は初訪問だったので、工場内を案内してもらいました。
タイの製造は協力工場に委託していますが、芯地は今でも自社で制作しています。芯地は「締め心地、ノットの美しさだけでなく耐久性も左右する」大切なパーツで、これを自作できるALBENI1905は大きなアドバンテージを持っています。


社長のマルコが持っているのは芯地をカットする時に使う鉄製の「型」です。






たくさんの「型」を使い、何本分もの芯地を一気にカットします。
プレスするのは機械ですが、セッティングは職人が行います。






たくさんの芯地がカットされています。
同社ではウール100%からポリエステル混まで多くのグレードの芯地を作っており、顧客は誰もが知るフランスの有名メゾンから、世界規模のファーストファッションブランドまで多岐に渡ります。
有名メゾンの芯地には「複製防止」の為にある工夫がされていることを聞き、「なるほど~」と感心してしまいました。
ちなみに日本で販売されている同社のオリジナルタイには、最高グレードのウール100%のものが使用されています。








「これは戦前の型だよ」と熱心に説明してくれるマルコ氏。
100年以上の歴史を誇り、今も新しい挑戦を続けている同社と巡り合い、こだわりのタイの数々を日本でご紹介できるのは本当にラッキーなことだと改めて感じました...

MILANO UNICA -Ⅱ-

8/04/2018



先月ミラノで開催された生地展示会MILANO UNICA(ミラノウニカ)の話題の続き。
毎回突出した規模と凝った内容で注目を集めるのが、こちらVITALE BARBERIS CANONICO(ヴィターレ バルべリス カノニコ)のブース。そう、皆さまご存知、350年を超える歴史を誇る、「イタリアの雄」と称されるミルです。






まるでファッションブランドの様に、毎シーズンのテーマに沿ったコレクションを組んでそれをブース内の展示でも表現しています。それをこれほどのクオリティーで行える生地メーカーは実は稀なのです...


AW2019シーズン(!)のテーマはROOTS(ルーツ)。「張り巡らされた木の根のように、今までの軌跡が生地作りに於いて隠された強さをもたらす」という世界観が見事に表現されています。
「人間のルーツ」でもある地球を意識し、カーキやグリーンといった大地に根ざしたカラー使いが新鮮です。






色々な根菜と生地を組み合わせた可愛らしい展示♪








今回はいつも以上に色彩豊かで楽しい展示でした✨
まだ先ですが、これでAW2019シーズンに向けた準備がスタート。
魅力的な生地を色々とセレクトしてきましたので、ぜひお楽しみにに!