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VITALE BARBERIS CANONICO

10/26/2015


ナポリでの週末を過ごした後はミラノへのフライト。
ミラノ市内から1時間半ほどの繊維の街ビエラに向います。
残念ながら今回はミラノ市内には入らず、万博も見ることができませんでした。。。

さて、こちらでも何度かご紹介している創業350年の超名門、VITALE BARBERIS CANONICO(以下/CANONICO)はオフィス棟からしてこの環境♪




今回は海外からのとある同行者がいた為、去年完成したばかりのアーカーブルームに再度お邪魔しました。100年以上前の国内外の貴重な生地スワッチが編集されていて、新デザインのアイディアソースとしても利用するそうです。




年間約800万メーター(スーツ換算で約250万着)の高級スーツ生地を生産するCANONICO。
業界人が工場を訪れて最も驚くのはなによりも「人の少なさ」です。
様々な工程が自動化されていて、高品質な生地をリーズナブルに生産する為の効率化が追求されています。
染料の調合まで自動で行われていました!




LOOM(織機)の部屋も、私が今まで見たどの工場よりも清潔に、整然と保たれています。
製織中には織機のカバーが閉まるのですが、これは従業員の聴力を守る為に同社が初めて採用したとのこと。
空中の浮遊物の織り込み防止にも効果がある気がします。。。

今回はAW2016シーズンに向けたセレクトが任務でしたが、たくさんのよいコレクションに出会うことができました。。。
ちょっと早いですが、来年の秋冬シーズンもぜひお楽しみに!

NAPOLI -Ⅱ-

10/14/2015


初めてのナポリの話題、第2弾。
二日目は土曜日で、午前中に仕事を終わらせ午後はOFF♪
初日は曇り空でしたが、この日は快晴!

ホテル前の卵城(カステロ・デル・オーボ)に行ってみると。。。




ナポリ湾のこんな絶景が!
出張の合間(しかもこの日は一人)とはいえ盛り上がってきます。笑




実は割と寂しがり屋で一人の時はあまり観光したりもしない私ですが、せっかくの初ナポリ!なのでちょっと遠出をすることに。
港から高速船に乗り向かった先は。。。




約50分の船旅で辿り着いたのはそう、カプリ島です!




小さくて可愛らしい港。
ここで今日の目的地に向かうボートに乗り換えます。




20人程が乗れるモーターボートで約20分。





目的地に到着!
なんか海の上が渋滞しています。
船頭さんが「こりゃ、1時間はかかるな~」と言っています。汗




本当に1時間ほど待ち、目的の場所に行く為にもう一度、今度は手漕ぎボートに乗り換えます。
写真の右のボートが出てきたところが入り口(もうお分かりの方も多いかと!?)、少し大きな船はなんと入場料を徴収する集金船です。笑

舟艇に寝そべり、船頭さんに「頭を下げて!」と言われながらボートが岸壁の穴を抜けると。
 



瞬目がなれませんでしたが、「下を見て!」と言われ。。。




ああ、来ました!青の洞窟!!
なんとも言えない幻想的な空間、他の船の船頭が唄うカンツォーネが洞窟内に響きます。
中を1周して2分位の短いツアーですが、チップをあげると特別に2周してくれました。笑




余韻が醒めぬまま港に戻ります。
この島はタクシーがみなストレッチリムジン(しかもフィアットなどの小・中型車)でしかもオープン!
初めて見ましたがリゾート感満点です♪




ナポリに帰る高速船を待つ間に、ビーチでビールを片手に日光浴もできました!

やっぱり「一人ではもったいない!」と思いながらも、充実のOFFになりました。。。

NAPOLI -Ⅰ-

10/07/2015


先日の出張の話題の続きです。
毎日移動だったイギリスでの3日間のあと向かったのは、初めて訪れる街ナポリでした。
ああ、これがあのヴェスビオ火山!




たくさんの方から「意外!」との声をいただきましたが、イタリアのテーラリング(そして服地も)の南の聖地であるこの街には今までご縁がなく訪れたことがありませんでした。
今回向学の為に訪問を決めましたが、色々な方から治安面での不安をお聞きしていたので着くまでドキドキ。。。
でも、お勧めいただいた卵城(カステル・デル・オーボ=サンタルチア港に突き出た要塞)前のエリアはとても雰囲気がよく、ホテルも快適でした♪



街を早速散策しながらテーラー訪問。
まずは名門RUBINACCI(ルビナッチ)の本店にお邪魔しました。

以前はLONDON HOUSE(ロンドンハウス)の屋号で知られたナポリ屈指の高級店で、いまはミラノとロンドンにも支店を構えています。




雰囲気のあるビスポークラウンジ♪
意外にアクセサリー類やレディースの方がスペースが大きく、ブランドとして確立されている印象を受けました。




現当主マリアーノ・ルビナッチさん(写真左)自ら2階のワークルームにご案内いただきました。
美しい店舗のすぐ上で多くの職人さんが働いていてビックリ!
この日はカジュアルな装いでしたが、マリアーノさんはウェルドレッサーとしても有名な方なんです。




そしてRUBINACCIから徒歩5分位の目抜き通り沿いのビル2階へ。
こちらは近年日本でもその評判が急上昇しているSARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)です。




こちらが当主のジェンナーロ・ソリート氏。
同じくサルトであった父ルイジ氏から仕立てを学び、20歳の若さにしてアトリエをスタート。
今ではナポリを代表するマエストロの一人として国内外で高い評価を得ています。
巨匠と聞き少し緊張していましたが、実際はすごく物腰の柔らかい方。
自らビシッとスーツを着こなし裁断する姿はすごく素敵でした♪




日本にもファンの多いエレガントなカッティングはジェンナーロ氏が、そしてそれを形にしていくテーラリングは上階にいる熟練サルトが行います。
窓際に腰掛けて針を運ぶ姿はなんともナポリな感じでカッコよかったです!




最後に記念写真をパチリ。
外部の職人も使っているものの、多くの注文をこなす為に休みもあまりなく働かれているそう。
実はナポリにはそういった職人かたぎの方が多いようです。




地元の方が行く美味しいローカルレストランや、雰囲気のあるカフェでのエスプレッソを挟みながらの楽しい散歩も無事終了。
帰りがけには、港で世界最大級の客船ALLURE OF THE SEAS(アリュール・オブ・ザ・シーズ)を見る事ができました。22万トン(戦艦大和約3隻分)の巨体は圧倒的な存在感!

こんな船で色々な場所を巡ったらきっと楽しいんでしょうね!
(Ⅱに続きます)