la mode europeénne sélectionné pour vous

ZIGNONE DOUBLE FACE

1/28/2013
 
しなやか軽量で、カジュアル感のある生地の数々が人気のイタリアメーカー ZIGNONE(ジニョーネ)。
先週の弊社新柄展示会で発表されたばかりのこの生地は、コットン&ウールのダブルフェース。
鮮やかな表地の裏側がシックなグレーだったり、逆に裏の方が華やかだったり、見ているだけで楽しくなってきます。
これからの季節は裏地無しの仕様が多いので、ジャケットを脱いだ時にも愉しめる実用的なアイディアですね。
現在サンプルブックを製作中ですので、ぜひチェックしてみてください!
(サンプル、原反ともに数量限定となります)


150 YEARS OF QUALITY

1/21/2013
150周年記念織ネーム
お陰さまで本年150周年という節目の年を迎える、英国を代表する名門マーチャントHARRISONS。
この度、150周年を記念する織ネームをご用意し、HARRISONS服地でオーダーいただいたお客様にご希望でお付けいたします。春夏、秋冬シーズンともに限定数量となりますので、詳しくは取扱店でお尋ね下さい。
 
さて、創業された1863年(文久2年)という年について調べてみますと 、日本では7月に高杉晋作が騎兵隊を結成するなど幕末の真っ只中。そして8月には薩英戦争が勃発します。
動乱の末、大政奉還が行われたのはこの4年後のことでした。
 
欧米では10月に英国でイングランドサッカー協会創立、11月にアメリカでリンカーン大統領が有名な「人民の人民による人民のための政治」の演説を行うなど、政治・文化的にはかなり進歩していたようです。

このように1863年の出来事を振り返りますと、現在に至るまでの150年の間には膨大な時の流れと様々な出来事があったことを改めて実感します。
HARRISONSの高品質服地はこの長きに亘り、欧州の王侯貴族をはじめとする世界中のVIPたちから愛されてきました。
最上級の原毛と、仕立て映えのする打ち込みにこだわったHARRISONSのものづくりは、これからも変ることなく新しい時代へと続いていきます。
 
今季リニューアルのコレクション“FRONTIER”と“SUNBEAM”のバンチのデリバリーが始まっておりますので、ぜひ豊富な新色柄をチェックして下さい!

FRONTIER

MOHAIR QUATTRO

1/15/2013
                              

もうすぐ春夏の新コレクションのサンプル(バンチ)のデリバリーが本格的に始まりますが、今シーズン話題となりそうな新クオリティーのご紹介を一つ。

マルキシのオリジナルBRITANNIC COLLECTIONの中で、中核ブランドとして毎シーズン大変ご好評をいただいている VITALE BARBERIS CANONICO。
クオリティーとコストパフォーマンスの高さで知られたイタリアを代表するミルの一つですので、その名をご存じの方も多いかと思います。

この度、そのCANONICOから4シーズンに亘り着用可能なモヘア服地」として欧州で根強い人気を誇るクオリティ-“MOHAIR QUATTORO(モヘア・クアトロ)”、オーダー向けコレクションとして日本に本格上陸しました。(クオリティーネーム、専用織ネーム共にマルキシのエクスクルーシブ)
スーツ、ジャケット、パンツ、セットアップとオールラウンドで活躍する汎用性は四季を問わず、モヘアの特性である防シワ効果によりビジネストリップでも大活躍します。
独特の光沢と質感で人気の"モヘア・ツイル"とともに、通年でご着用いただけるオールイヤーコレクションです。


バンチで実際の生地に触れて、その素晴らしい質感をぜひお確かめ下さい!



FOUNDER

1/08/2013
 
し遅くなってしまいましたが、旧年中は拙文にお付き合いいただき誠にありがとうございました。
本年もなにとぞ宜しくお願い申し上げます。

さて、私ごとで恐縮ですが、昨年の営業終了時をもちマルキシの3代目となる代表取締役社長に就任し、昨日の仕事始めが社長としての業務の一日目となりました。
まだまだ勉強を続けないといけない若輩者ですが、皆様にご満足いただける高品質・高付加価値商品のご提供のため今まで以上に尽力して参りたく思っております。
引き続きのご支援、ご指導を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

今回はマルキシについて少し書かせていただきます。

弊社の歴史は、昭和16年に創業者である祖父 岸静一(上写真)が、当時既に織物の取引地として賑わっていた神田須田町で服地卸業を開始したところから始まりました。
群馬県前橋市から上京し丁稚奉公と苦学を経て自分の事業を持つに至った静一は、太平洋戦争前後の混乱期を乗り越え、昭和25年には会社を設立しました。その後、高度成長の波にも乗り事業を拡大、静一の急逝により30歳の若さで2代目の社長に就任した岸克彦(現会長)の時代には150名近い社員がいた時期もありました。
この頃は、好景気とハンドメイドオーダースーツの需要増加により、オーダー業界、服地業界全体が世界的に潤った黄金期だったようです。

下の写真は、克彦が(英国織物の一大産地である)英国ヨークシャーの国立リーズ大学の大学院で繊維学を専攻していた頃のものですが、当時は花形産業であった繊維業界で働く為に多くの学生が学んでいたことが分かります。(残念ながら現在リーズ大学には繊維学部はありません)

そして1990年代前半に日本ではバブル経済が崩壊、そしてハンドメイドオーダーから既製スーツやイージー(パターン)オーダーへの転換、服地工場の減少など、服地業界を取り巻く国内外の情勢は大きく変化してきましたが、そんな中でも(規模は随分と小さくなりましたが)「輸入服地、高級服地に強い商社」として認知、ご愛顧をいただきながら事業を続けてくることができたことは大変有り難く、また幸運なことでした。

現在は世界的なカジュアル化の流れが進む中で重衣料のマーケット自体が小さくなり、ファーストファッションが各国の市場を席巻しています。しかし、そんな状況だからこそ、ストーリー性がある高付加価値商品の良さが見直され、存在感が高まってきていることも強く感じます。

手間と時間をかけて仕立てられるオーダースーツに相応しい、しっかりと織り上げられたクオリティーの高い服地。
そんな服地を皆様にお届けするために、マルキシはこれからも努力を続けて参ります。

今後とも変らぬご愛顧を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。    岸 秀明