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SEASONAL GREETING

12/29/2015


弊社は本日が仕事納めとなります。
今年も1年間弊雑記帳にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
私が社長に就任し丸3年が経ちますが、お陰様で無事新しい年を迎えられそうです。

普段はデスクワークメインの業務ですが、今年もレギュラー2回、イレギュラー2回の海外出張がありこちらでも色々とご紹介させていただきました。
僭越ながら今年も海外出張の模様をメインに、私の1年を振り返らせていただきたいと思います。
(写真は9月の出張のパリ。早く色々な事がいい方向に進むことを願います。。。)




まず2月の出張では、来年展開される(HARRISONSとの)コラボ企画でお世話になった「英国細巻き傘の代名詞」FOX UMBRELLAS(フォックス・アンブレラ)を訪問しました。
実は私は前職の会社で同社の傘を扱っていたこともあり、大変思い入れがあるメーカー。
レイ・ギャレット会長との記念の一枚です!




この時の滞在では、BTBA FESTIVAL DINNER(全英テーラー・マーチャント協会による年に一度のチャリティーディナー)にも再びご招待いただきました。
数百年の歴史を持つ素晴らしいギルドホールでのブラックタイディナーは、何度行っても背筋が伸びます。。。




4月には市場調査で初めての香港へ。
仕事上のコネクション作りにも役立ちましたが、一度行ってみたかった香港はやはりエネルギッシュな街でした!
同級生に再会したり、現地のお知り合いに色々とプレミアムな経験をさせていただいたり、思い出に残る旅になりました。




9月の出張では、初めてのボローニャ、そしてナポリへ!
初めての街(治安面での噂も色々聞いていて)で不安もありましたが杞憂に終わり、仕立て・服地のもう一つの聖地をしっかり堪能することができました。
オフに訪れたカプリ島、青の洞窟は素晴らしかったです!(独りでしたが。。涙)




11月のイレギュラー出張では、初めてのローマへ。
短い時間でしたが、遺跡やバチカン美術館などを訪れ、ローマの素晴らしい歴史に触れる事ができました!

 
 
 
最後は同じく11月に三田のイタリア大使館で開催されたイベント、ITALIAN TAILORING SYMPOSIUM & RECEPTION。
ここ数年、イタリア各地やロンドンで大きなイベントを行ってきたVITALE BARBERIS CANONICOが、満を持して開催した大掛かりな企画で、スーツ関連業界やマスコミからの招待客は同社の持つ卓越したクリエイティビティ、スケールに感心しきりだったようです。


素晴らしい夜に記念の一枚。

今年も多くの出会い、様々な出来事がありました。。。
多くの皆さまからいただいたご愛顧に、心より感謝申し上げます。
来年も弊雑記帳に宜しくお付き合いくださいませ。

よいお年をお迎えください!

SHEEP ON THE ROW

12/21/2015


少し時間が経ってしまいましたが、この秋に「紳士服の聖地」サヴィル・ロウ(ロンドン)で行われたイベントをご紹介させていただきます。




この雑記帳をご覧いただいている皆さまはご存じかと思いますが、ウェストエンドのサヴィル・ロウは日本語の「背広」の語源になったとも言われ、現在も各国の王室御用達証を掲げた名門テーラーが軒を連ねています。
10月のある日、この通りに突然牧草地が出現し、なんと多くの羊までやってきました!




通りがかりの人は「何事か?」と思うかも知れませんが、こちら実はチャールズ皇太子がパトロンである“Campaign for Wool”のPRイベント。
サヴィル・ロウ ビスポーク協会(名門テーラーの任意団体)と共同で、この“SHEEP ON THE ROW”というイベントを数回開催してきました。




25軒のテーラー、28の服地ブランド、そしてGLOBE-TROTTERなどのゲストブランドが参加し、羊達を交えてさながらのランウェイを織りなしました。
弊社取扱いのHARRISONSやFOX BROTHERSの生地も名門テーラーによって仕立てられ、モデル達が誇らしげに着用、闊歩します。
“Live Naturally,Choose Wool”をキャッチフレーズにするこのキャンペーンは、数々の素晴らしい特徴を持ち、最後には自然に還る天然素材であるウールの認知度を上げる為に活動しています。

日本では以前に英国大使館で同様のイベントが行われましたが、一般の方も自由に見れるこのようなイベントが実現するといいなあと密かに思っています。。。

CARY GRANT FLANNEL

12/14/2015


「英国フランネルの代名詞」の代名詞として知られ、当初は「フランネル」の商標自体を所有していた名門ミル FOX BROTHERS(フォックスブラザーズ)。

多くのセレブリティーから愛されてきた高品質でオーセンティックなフランネルは、今も世界中の洋服好きを惹きつけ続けています。


汚名 1946年 イングリッド・バーグマンと共に

写真左はハリウッドで一世を風靡した名優 ケーリー・グラント。
FOX フランネルの愛用者の一人である彼の出身地が、同ミルの所在地に程近いイングランド南西部ブリストルであったことはあまり知られていないかもしれません。
不遇の幼少期を乗り越え、異国に渡り大成功を収めた彼が、このフランネルに望郷の念を感じていたのかは分かりませんが、プライベートでも好んで着用していたことは有名です。




そんなケーリー・グラントが愛したアイコニックなフランネルがこちら。
このベージュのフランネルで仕立てたジャケットに、グレーやチョコレートブラウンのトラウザースを合わせるのがお気に入りだったとか。。。

以前にFOX BROTHERSが復刻生産した貴重なストックが、一部のテーラー、オーダーショップ様で今季展開されています。
気になられる方はぜひお問い合わせください!

ITALIAN TAILORING SYMPOSIUM & RECEPTION

12/05/2015

 
 先月26日、三田のイタリア大使館に於いて「イタリアン・テーラリング・シンポジウム&レセプション」と銘うたれたイベントが開催されました。 主催はイタリアの名門ミルVITALE BARBERIS CANONICO(ヴィターレ バルベリス カノニコ/以下 CANONICO)。
同社の350年を超える高級服地生産の歴史を祝う行事の一環としておこなわれ、ドメニコ・ジュルジ駐日イタリア大使のサポート、ご臨席を受けました。
 
 
 

まずはジョルジ大使のご挨拶でシンポジウムがスタート。
CANONICOの歴史・事業から、旧松平邸の敷地に立つ同大使館にまつわる秘話などウィットに富んだスピーチはさすがです!
 
 
 
 
そしてトークショー。
この夜の為に招聘されたイタリアを代表するマエストロ3名、フランコ・プリンツィバァリー氏、アントニオ・リベラーノ氏、アントニオ・パニコ氏に対し、CANONICOのブランドアンバサダーでもあるジャーナリストの長谷川喜美さんが様々な質問を投げかけていきます。
3氏のキャリアについて、仕事への想いについて、滅多に聞くことのできない大物テーラーの生の声に来場者は興味津々です。

 

 
 
そして場所を移して、3氏による裁断やフィッティングの実演。
セレクトされた3種のファブリックで製作されたビスポークスーツを前に、イタリアテーラー界の「生きる伝説」とも言える3氏がその奥義を惜しげもなく披露します。廻りはもちろん黒山の人だかり。。。
(上写真でパニコ氏の横にいるのが、CANONICOクリエイティブディレクターのフランチェスコ氏)
 
 
 
 
私は役得で英伊の多くのテーラーにお邪魔することができましたが、スーツ業界にいてもそういった機会を持てるのは大変貴重な事。
東京の真中での3氏とプレミアムファブリックの共演に、参加者は時を忘れて見入っていました。
 
 
 
 
シンポジウムが終了すると、さらに隣の間に移動してレセプションタイム。
(どのイベントもそうなのですが)CANONICOのクオリティーへのこだわりはフードやワインにも及び、参加者は皆笑顔でスペシャルな一時を愉しんでいました。
 


ブランドアンバサダーとして、このイベントの企画から深く関わられた長谷川喜美さんを囲んで記念の一枚。
長谷川さんはシンポジウムの進行、トークショーの司会としても大忙しでしたが、いつもながらの素晴らしい切りまわしは見事!の一言でした。(冒頭のイタリア語での流暢なスピーチはカンぺも無く、会場からは感嘆の声が…)
友人との再会、新しい出会いもあり、お陰様で素晴らしい時間になりました♪
 
 
 
 
旧松平邸の素晴らしい庭園もしっかり堪能♪
イタリア国旗をイメージしたサーチライトがお洒落でした。
 
考えてみると2年前の350周年記念レセプション(ミラノ)、昨年のガラディナー(ロンドン)、そして今回とCANONICO全てのビッグイベントにお招きいただいてるのは日本で私だけ。
 
いつも大変お世話になっているフランチェスコ氏への感謝と共に、同社の生地への思い入れはますます深まっていくのでした。。。
 
(過去2回のイベントの模様は、イベントページでご覧いただけます)