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NAPOLI -Ⅰ-

9/27/2016


出張の話題の続き。
金曜日にビエッラでの仕事が終わり、翌日朝一のフライトで向かったのは…
ナポリです!

昨年初めて訪れた時に「また来れるかな」と思っていましたが、無事この街の新しいサプライヤーとの取引きが始まったので戻って来ることができました。




海のある風光明媚(しかも料理も旨い!)な街に仕事で滞在することは今まで殆どありませんでしたが、これからは訪れる機会が増えそうでちょっと嬉しかったり♪
今回は初めて同行する弊社スタッフがいたこともあり、週末は「ナポリの文化や風土を学ぶ!」と称して楽しむことにしました。笑

海沿いの前回と同じホテルにチェックインしたら、今回は卵城(Castel dell'Ovo)の見える部屋でした!所詮自分一人の部屋ですが、やっぱり嬉しいものですね。苦笑




城内にある壁画。
海運で栄えた街であったことが分かります。




この日は早速高速船に乗りこみカプリ島へ!
私は昨年に引き続き2回目でしたが、やはり弊社スタッフも行ってみたいとのことで...




20人乗り位のボートに乗り換えて向かったのはお約束のこちら。
「青の洞窟(Azzuro Grotta)」です!
手漕ぎボートへの乗り換え待ちでやはり混んでいますが、前回よりは少しマシかな…




思ったよりも早く(それでも40分位)乗り換えられて、いよいよ中に入ります!
小さい穴が一つしかなく、波のタイミングで交互に出入りするのでここでも焦らされます。




ついに中へ。ああ、前回にも増して碧い!!(気がする 笑)
一瞬前方の船がいなくなった時には、この神秘の空間を独占したような気になります。
ノリのいい船頭が「チップくれたら特別に泳がせてやるよ!」というのでまさかと思っていたら、一緒に乗っていたアメリカ人カップルの彼女の方が「Really!? I am going!」といいながら本当に飛びこんでしまいました。汗



結局、「滅多にないチャンス!」と私も飛びこんでしまいました♪
足が着くような深さではないのでずっと泳いでいないといけませんが、この碧い空間に浮かんでいるのは何とも言えない気分!写真でみると(フラッシュを焚いてるので)温泉みたいに写ってますが、実際は足元は碧く輝いているのです。




港の方に戻って遅いランチ。
ビールを飲んでもまだ興奮が醒めません。
スタッフと来るのも滅多にない機会だし、次はどうするか…
高速船に乗る時にもらったチラシを思い出しました。




「どうせならとことん楽しもう!」ということで、モーターボートを借りてしまいました!
5人乗りで、海に入る可動式の梯子を備えた本格的なもの。日本なら確実に免許のいるスペックですが、簡単な説明のみで出発できるのはさすがイタリア!ですね。




「ああ、爽快♪♪♪」
かなりのスピードが出るので気をつけながらも、島と海の景色を堪能します。
9月の始めでしたが、多くのクルーザーやボートが海に出ていて、錨を下ろして泳いだり海の上で寛いだりしていました。




陸からはいけないこんな場所で泳いでみました♪(こちらは弊社スタッフです)
こういったスポットは至るところにありました。
帰りがけにはイタリア人カップルのボートが(錨が引っ掛かり)動けなくなっているところに遭遇し、携帯電話が通じるところまで連れて行ったのもいい思い出に。

出張中は仕事&移動でいつもバタバタですが、今回はスタッフと一緒にOFFを堪能させていただきました!
美しい海には感動していたようで、時間とともに深みを変える「ナポリブルー」を実際に見せることができたのは収穫でした。
そして翌日は…
(次回へ続く)

VITALE BARBERIS CANONICO

9/14/2016


先日の出張の話題の続きです。
ロンドンから飛んだのはミラノ。ニュースにもなるような空港近くの大渋滞に巻き込まれフライトを逃したものの、運良く最終便に乗ることができました。汗
ただ、ミラノからクルマで約1時間の街 ビエッラに着いたのは午前1時過ぎでした…

翌日は気を取り直して取引先のミルを訪問。
そう、弊社のイタリア最大のサプライヤー VITALE BARBERIS CANONICO(ヴィターレ バルベリス カノニコ/以下 CANONICO)です!
イタリアを代表する高級服地ミルである同社は、昨年900万メーター(スーツ約300万着!)という記録的なセールスを達成。今年は高級時計ブランド VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)とのコラボを実現させるなど、名実ともに(イタリア高級服地の産地)ビエッラのリーディングカンパニーと言えます。

今回は初訪問の弊社スタッフのため、数カ国語を操る名物PR シモーネ氏自ら工場を案内してくれました!




今回初めて案内していただいた場所は、なんと工場の外。
こちらは仕上げに使った水を処理する浄化漕です。




実は、生地1mの仕上げには5,6リットルの水が必要だそうで、年間900万メーターの生地を生産、仕上げするCANONICOが使用する水は膨大な量になります。
なんと同社は全ての水を敷地内で浄化し、その水質は池で金魚が飼えるほどクリーンに!
工場内と同様に、この施設も素晴らしいコンディションを保っており、CANONICOの品質や環境に対する考え方を訪れたものに教えてくれます。




営業担当のカリム氏との商談の後は、同社の顔、13代目にしてクリエイティブディレクターのフランチェスコ氏も合流してランチへ。
ミル近くの村でもっとも美味しいレストランに今回も連れて行っていただきました。
元プロ歌手のマスターは変わらずお元気で、また素晴らしいカンツォーネを披露してくれました♪




食後はミルに戻り、デザインセンター内に設けられたアーカイブルームを見学。
100年以上前からの貴重な生地サンプルはフランチェスコ氏の父上が収集を始めたもので、それを彼がバーカウンターを併設した素晴らしい施設として実現させたのでした。

今も多くの優良企業を擁する、イタリアのファミリービジネスの強さを感じさせてもらい、いつもこの仕事へのモチベーションが高まります!

ON THE ROW

9/10/2016


毎年9月の定例出張。今年は諸事情により例年より早い出発、帰国となりました。
これから数回に分けて今回の出張の模様をお伝えしたいと思います。

まずは東京よりロンドンへ。
夕方到着した後、食事がてらウエストエンドに繰り出しました。
腹ごなしはいつものサヴィル・ロウ散歩で、各老舗テーラーのディスプレーを今回も楽しませてもらいました♪
今年サヴィル・ロウ出店170周年を祝うこの通りの始祖、HENRY POOLE(ヘンリープール)はモータースポーツと縁深いこともあり、毎年この時期はGOOD WOOD REVIVAL(グッドウッド リバイバル/英国を代表するクラシックカーイベント 詳しくはこちらから)に関連したディスプレーがされています。
 


翌々日立ち寄った時には、初めて同行した弊社スタッフのためにアトリエを見学させていただきました!
店舗地下(隣の店舗地下にもまたがっています)のアトリエでは多くの職人が働いていて、その規模はサヴィル・ロウ最大。若いスタッフから、キャリア数十年のベテランまで休むことなく手を動かし続けていました。




この日は少し時間があったので、紳士洋品の聖地ジャーミン・ストリートまで足を伸ばしてみました。「希代の伊達男」ボー・ブランメル像の後ろに見えるウッディーで重厚な店構えは、弊社でも洋服ブラシを扱っているグルーミングの名店 TAYLOR OF OLD BOND STREET(テイラー オブ オールドボンドストリート)。その右横は、シャツの名店HILDITCH &KEY(ヒルディッチ&キー)です。




その店内を覗くと、「いた、いた♪」。
通りを挟んだ横の、これまたチャールズ皇太子や歴代007が愛してきたシャツの名店 TURNBULL & ASSER(ターンブル&アッサー)で長年ヘッドカッターを務めたデーヴィッド・ゲイルです。
この通りの生き字引とも言えるデーヴィッドは、一度引退した後にこちらのヘッドカッターとしてパートタイムで復帰しました。
私は前職で彼と一緒に働いたことがあり、日本でのトランクショーのあとに二人で酒を酌み交わしながら色々なことを話したものでした。いよいよ来春で完全引退とのことですが、次の出張のときにまた会えるといいな。。。




本邦初公開!
こちらは英国最大のファミリーマーチャントLBD-HARRISONS(LBDハリソンズ)が、数年前に傘下に収めたカントリー服地の名門ブランド W.BILL(ダブリュー ビル)から引き継いだロンドンオフィス(兼倉庫)です。





サヴィル・ロウから数十メーターのサックヴィル・ストリートの地下にあるこちらは、なんと戦前から使われていて秘密基地のような趣。当時の写真も残されていて、英国服地界の輝かしい歴史を垣間見ることができます。

今回は短い英国滞在でしたが、束の間のロンドンを愉しむことができました♪