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ON THE ROW

9/10/2016


毎年9月の定例出張。今年は諸事情により例年より早い出発、帰国となりました。
これから数回に分けて今回の出張の模様をお伝えしたいと思います。

まずは東京よりロンドンへ。
夕方到着した後、食事がてらウエストエンドに繰り出しました。
腹ごなしはいつものサヴィル・ロウ散歩で、各老舗テーラーのディスプレーを今回も楽しませてもらいました♪
今年サヴィル・ロウ出店170周年を祝うこの通りの始祖、HENRY POOLE(ヘンリープール)はモータースポーツと縁深いこともあり、毎年この時期はGOOD WOOD REVIVAL(グッドウッド リバイバル/英国を代表するクラシックカーイベント 詳しくはこちらから)に関連したディスプレーがされています。
 


翌々日立ち寄った時には、初めて同行した弊社スタッフのためにアトリエを見学させていただきました!
店舗地下(隣の店舗地下にもまたがっています)のアトリエでは多くの職人が働いていて、その規模はサヴィル・ロウ最大。若いスタッフから、キャリア数十年のベテランまで休むことなく手を動かし続けていました。




この日は少し時間があったので、紳士洋品の聖地ジャーミン・ストリートまで足を伸ばしてみました。「希代の伊達男」ボー・ブランメル像の後ろに見えるウッディーで重厚な店構えは、弊社でも洋服ブラシを扱っているグルーミングの名店 TAYLOR OF OLD BOND STREET(テイラー オブ オールドボンドストリート)。その右横は、シャツの名店HILDITCH &KEY(ヒルディッチ&キー)です。




その店内を覗くと、「いた、いた♪」。
通りを挟んだ横の、これまたチャールズ皇太子や歴代007が愛してきたシャツの名店 TURNBULL & ASSER(ターンブル&アッサー)で長年ヘッドカッターを務めたデーヴィッド・ゲイルです。
この通りの生き字引とも言えるデーヴィッドは、一度引退した後にこちらのヘッドカッターとしてパートタイムで復帰しました。
私は前職で彼と一緒に働いたことがあり、日本でのトランクショーのあとに二人で酒を酌み交わしながら色々なことを話したものでした。いよいよ来春で完全引退とのことですが、次の出張のときにまた会えるといいな。。。




本邦初公開!
こちらは英国最大のファミリーマーチャントLBD-HARRISONS(LBDハリソンズ)が、数年前に傘下に収めたカントリー服地の名門ブランド W.BILL(ダブリュー ビル)から引き継いだロンドンオフィス(兼倉庫)です。





サヴィル・ロウから数十メーターのサックヴィル・ストリートの地下にあるこちらは、なんと戦前から使われていて秘密基地のような趣。当時の写真も残されていて、英国服地界の輝かしい歴史を垣間見ることができます。

今回は短い英国滞在でしたが、束の間のロンドンを愉しむことができました♪