la mode europeénne sélectionné pour vous

HARRIS TWEED

10/26/2016


久しぶりに生地の話題です!
「ファッションの秋」もいよいよ本番。
夜や明け方は冷えるようになってきましたし、今はオーダーメイドの繁忙期に入っている為(特に年内納品の場合は)冬の支度も急いだ方が良さそうです…

冬の大定番といえばやはりこちら、HARRIS TWEED(ハリスツイード)です!




今季はブックレットのカラー、構成も一新♪
定番のフェザーウェイト(490gms)を中心に、一部スーパーファイン(400gms)も入った全50色柄で展開されています。
定番カラー・デザインから、ヴィヴィッドなカラー、ファンシーデザインまで、手前味噌ですが今回も充実のコレクションになっていると思います。




多くの新色柄のなかでも、こちらは特に人気が高いようです。
どこか懐かしく、でも新しい。HARRIS TWEEDではありそうでなかったデザインが注目を集めています。




上の生地は、優しい色調のアースカラーが新鮮。コントラストがはっきりしている定番のクラシックデザインとは少し雰囲気が違います。
下のオレンジ/レッドベースの千鳥格子もモードな感じで、上手く着こなしたら凄く格好よさそうですよね♪

ツイードやフランネルなどの冬向け素材は、これから需要が高まってきます。
まだ品切れの少ない今のうちにぜひチェックしてください!

VACHERON CONSTANTIN × VBC SPECIAL NIGHT

10/18/2016


世界最古の時計メーカー Vacheron Constantin(ヴァシュロン・コンスタンタン)はこの度、同じく世界で最も長い歴史を誇る名門ミルVitale Barberis Canonico(ヴィターレ・バルベリス・カノニコ/以下 VBC)とコラボレートしたスペシャルウォッチを発表しました。

先週、銀座のVacheron Constantinブティックで開催された業界関係者向けのレセプションにお招きいただきましたので、その模様をご紹介いたします。




まずは1階のサロンを見学。
シャンパンを片手に輝く時計の数々を眺めていると、何本かを試着させていただきました。
その中には1本数千万円のものも!(写真のものは、こちらではスタンダードのもの。それでも数百万円です…)
冒頭からこちらのブランドのプレステージの高さを思い知らせました!
(ちなみに、Patek Philippe、Audemars Piguetと共に「世界三大高級時計メーカー」の一つとして知られ、1755年から継続して時計を製造してきた唯一のメーカーでもあります)




2階に上がると、真っ先に今回お披露目された5モデルがゲストを迎えてくれます。
サルトリアズムへのオマージュとして誕生したプレミアムなメンズウォッチは、“Métiers d'Art Elégance Sartoriale (メティエ・ダール・エレガンス・サルトリアル)”と名付けられました。




それぞれのモデルの文字盤は、、「プリンス・オブ・ウェールズ・チェック」「ヘリンボーン」「ウィンドーペーン」「ピン・ストライプ」「タータン」とスーツの生地にちなんでおり、時刻を知らせるマザーオブパールのサブダイヤルには「ギョウシェ彫り」と「エナメルコーティング」という最高に贅沢で繊細な技が施されています。この工程は伝統の技術を学んだ熟練職人の手作業によるもので、非常に高い技術が必要とされます。




奥のスペースには、インスピレーションの源となったVBC製の生地で仕立てれた素晴らしいスーツの数々がディスプレーされていました!「唯一無二の美しさ」を共有していることが今回のコラボレーションのテーマにもなっていますが、ハンドメードの工芸品であるビスポークスーツと、“Métiers d'Art Elégance Sartoriale”の相性は抜群です。




今回のスーツは銀座をベースとする著名なサルト様が仕立てられたものでしたが、
実際の作業を披露するコーナーもあり多くの方々が興味津々に見つめていました。




多くのゲストで賑わった今回のイベント。
各界のトップブランドとの協業を次々に実現させるVBCの勢いと、クオリティーへのあくなきこだわりにはいつも本当に感心させられます!

ARISTON

10/13/2016


出張の話題も今回で最後。
充実した週末を過ごした後、月曜日はナポリの新しいサプライヤー ARISTON(アリストン)を訪れました。



正確に言いますとARISTONはブランド名で、1920年にフェルディナンド・インパラートが創業した“IMPARATO Spa”が正式な社名になります。4代目の兄弟、アメデオとジアンパオロが同社の舵を取っていますが、父で3代目のジェラルドも毎日元気に出社しています。
現在の社屋はナポリ郊外のノーラにあり、15年前に事業拡大のため市内より移転してきました。




内部はこんなに広々としていて整頓されています!
全ての生地棚の前に裁断台があるので、反物を持って歩く必要がありません。
こんな広い倉庫を持つマーチャントは今まで見たことが…
1階には他にオフィス部分、大きなミーティングルームなどがあり、2階も同じだけの広さが。
2階には豪華なキッチン、ダイニングスペース(インパラート一家が毎日昼食を取ります)の他、シーズンに一度しか使わないサンプル製作の部屋と予備倉庫があります。
冗談で「シャワーがあったら泊まれるね!」と言ったら本当にありました!あと必要なのはベッドだけですね…笑




ミーティングが終わった後、ジアンパオロに今季のコレクションの説明を受けました。
生粋のナポリ人だけあって語りが熱い!生地への情熱の深さが伝わってきます。




ふと横を見ると会長自ら生地を切っています!
立派な社屋でも同族経営の良さを残している同社には、いつもアットホームな雰囲気が流れています。(勿論裁断スタッフは何人もいます)



ちょうど裁断が終わった日本行きの生地が置かれていました。
在庫管理がしっかりとしていて、サンプルに貼られたQRコードで在庫確認ができるなど、IMPARATOではかなり進んだシステムが構築されています。




最後にパチリ♪
右端は初ナポリだった弊社スタッフで、その隣がジアンパオロの兄のアメデオ。
この後、翌日からのミラノでの展示会に向け、全員同じフライトで飛んだのですが、会長夫人(兄弟のお母さん)も合流していました。本当に仲のいい一家です!

NAPOLI -Ⅱ-

10/07/2016


ナポリの週末2日目。
日曜日はかつてから行きたかった場所、ポンペイ遺跡を訪れました。




ご存じの方も多いと思いますが、この街は西暦79年2月25日にヴェスビオ火山の大噴火に伴う火砕流により一瞬にして(完全に)地中に埋まりました。
その後18世紀になるまで本格的な発掘はされず、1748年にようやく発掘作業が始まりこの悲劇の都市の全貌が明らかになりました。




当時2万人近い人口があったと言われるポンペイ。
野外劇場や闘技場などの公共施設、多くの家屋が残されており、壺等の生活用品もほぼ原形を留めた状態で発見されました。広場や大通りに置かれている巨大な顔などの銅像はてっきり展示されている現代アートだと思っていましたが、なんと実際にその場所で発掘された銅像のレプリカだそう。
2,000年近く前の都市が、こんなに栄えていたことに驚かされました。。。
当時はワイン造りが主産業だったそうで、壺はワインの運搬・保管にも使われたそうです。





壁画の痕跡がある住居や、天井も残っている公衆浴場も。
想像以上の街の規模と保存状態は圧巻で、一瞬にして奪われた文明と生命を思うとなんとも言えない気持ちになりました。。。




駆け足の遺跡見学を終えて、次の目的地アマルフィーへ。
この日はクルマを借りていたので、山道、海沿いの道を走りながら気持ちのいいドライブを愉しみました。




1時間程のドライブでアマルフィーに到着。(ナポリ→ポンペイは40分程でした)
日本では映画の舞台にもなり一躍その名を知られるようになりましたが、確かに街も海も美しい!
海沿いのレストランでシーフード中心の美味しいランチを食べた後、目の前のビーチで日光浴と泳ぎを愉しみました♪

勿論次の日からまた仕事でしたが、南伊の素晴らしい場所に新しいサプライヤーを得た喜びをかみ締めた週末でした。。。