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FOX BROTHERS -Ⅰ-

3/23/2016


先月の出張の話題に戻らせていただきます。

仕事柄多くのミル(織物工場)にお邪魔してきましたが、初めての場所、そしてそのカテゴリーの代名詞と呼ばれるような名門だといつも以上にテンションが上がります!

昨年より弊社でカットレングスの取り扱いが始まったFOX BROTHERS(フォックスブラザーズ)は久しぶりにその両方を満たすミル。1722年創業、一時はその商標まで保持していたフランネルの聖地に初潜入です!
所在地はイングランド南西部のサマセット。ロンドンから特急で2時間ほどのロケーションで、風光明媚なエリアです。





一時は経営の危機に瀕したこのフランネルの聖地は、21世紀に入り新しいオーナーを迎えたことでブランディングを強化し、再び業績を回復させます。
オンラインで雑貨を販売したり、こちらのショールームは小売店を兼ねたり、伝統的ビジネスの(いい意味での)変貌を目の当たりにすることができました。
コラボモデルのGLOBE-TROEER(グローブ・トロッター/王室も愛用する老舗スーツケースブランド)もあったり、このブランドの世界感を上手く感じさせてくれます。





第1次大戦の頃、なんと約1万3千キロ(!)の生地を軍服用にして納入していたFOX BROTHERS。最盛期の従業員はなんと約5,000人だったそうです!
往年の規模が偲ばれるポスターを見つけました。





300年近くに及ぶ生地生産のレシピはしっかりと受け継がれています。
フランネルが主力なのは昔から変わりませんが、実は他にも様々な種類の生地が生産されてきました。





おっと!ショールームのいたる所に可愛いフォックス君達が(^^)
この子ではありませんが、フランネルのマフラーを巻いた可愛いフォックスをお土産にいただいてきました。




こちらがFOX BROTHERSに革新と洗練をもたらした張本人、名物社長のダグラスです!
当日は最終モデルのディフェンダーでホテルまで迎えにきてくれました。

次回はいよいよ工場内部に潜入します!