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NEW &OLD BUDDY

11/14/2025

昨日名古屋経由で大阪に入り、今日は神戸のお取引先様にお邪魔したのち弊社大阪営業所で仕事をしています。

昨日は夕方からちょっとフォーマルなイベントがあったので、2日間久しぶりにチャコールグレースーツ×黒靴を着用中。「せっかくだから時計も変えるか」と、2月のロンドンでのブラックタイパーティを機に購入したヴィンテージウォッチを付けてみました。ドレス度も高まるし、気分も上がる!ということで、この冬は黒靴&黒革ベルト時計の組み合わせを取り入れていきたく思っています✨

この時計ブランドの私の「初代相棒」についてはこちらのブログで紹介していただいていますので、他の愛用品及び私の成り立ちと共にご笑読いただけましたら幸いです。実はちょうど今週とある「有名ファッション系YouTube番組」様からスピアアウトした番組に出演させていただき、収録が終わったばかり。新鮮で楽しかった反面、雑誌等の取材とは違う緊張感で終わったら疲れがどっと😆 プロの技で編集していただき、無事アップされましたらお知らせさせていただきます♪

PREMIUM TIES

3/29/2025

今日は久しぶりに弊社取り扱い商品のお話しを。
先月弊社取り扱いタイブランド"ALBENI1905"の社長が5年振りに来日し、1週間近くアテンドしているなかでたくさんの「学び/再認識」がありました。

芯地メーカーからスタートしてるだけあって「ウール100%芯地(毛芯)」へのこだわりは知っていましたが、「有名ブランドでも合繊(混)の芯地を使ってる方が多い(黄色い毛芯と違って白いからすぐ判る)」。


↑「左:ALBENIタイで使っている毛芯 右:低価格タイ向け卸でのみ扱っている合繊混芯地」

「毛芯は反発・復元力があって握ってもすぐ戻る。だから絞めて綺麗だし長く使える。合繊はくしゃくしゃなまま」



↑「ALBENIタイで使っている毛芯を10秒間強く握った後」





↑「ALBENIが低価格タイ向け卸でのみ扱っている合繊混芯地を同条件で」


「日本人に人気のナポリのあのブランドだってそうだよ」



↑恐らく「日本で最も有名なタイ専業伊ブランド」のタイの芯地。どう見ても、、、(握ったら戻りませんでした)


「うちが毛芯を卸しているLV社やBL社はいいのを使っている」「「大剣裏のかんぬき(包み縫い最下部の留め縫い)の位置を見てご覧。うちのはかなり上だけど、殆どのタイは下で使う生地を節約している」等、、、


↑「ALBENIタイのかんぬき位置(開いている一番上」

勿論ネクタイは「芯地が全て」ではありませんし、モノのどこに重きを置くかは人それぞれ。ただ、家でもタイでも「土台・骨組み」はやっぱり重要ですよね!? 今回(私は自分の目で見るまで信用できないので)実際に某ブランドのタイを取り寄せマルコ社長の話が正しかったことが判り、お邪魔した某有名百貨店のバイヤーさんに「この価格で、よくここまでやってますね!」と言われた意味を知り嬉しくなってしまいました、、、

ORLEBAR BROWN

5/27/2023

今回は知る人ぞ知るブランド(弊社取り扱いではないんですが💦)のご紹介を、、、
その名はORLEBAR BROWN(オールバー ブラウン)!

2007年にロンドンで創業したまだ若いブランドで、スウィムウェアやリゾートカジュアルをメインに取り扱っています。映画『007』で歴代ジェームス・ボンドが着たスウィムウェアを復刻したコレクションも人気なんです✨
今は移転してしまいましたが、数年前までサヴィル・ロウ近くの「サックヴィル ストリート」にショップがありお気に入りになったのですが、今も毎シーズン新作コレクションのDMを送ってきてくれます♪


スウィムウェアは、気に入ったものを買っていたら4,5枚になっていましたw
すっかり大人サイズになったうちの子供達も、今ではORLEBAR BROWNを愛用しています。
数年前まであまり海に行く機会はありませんでしたが、ナポリにサプライヤーができたのをきっかけに近年は随分「海づいて」いる私🏝 こちらはTシャツとかも洒落てるんです✨

カッコいい写真を見てたら、夏が待ち遠しくなってきました、、、




SUNNY SEASON

2/25/2022

早いもので2月ももうすぐ終わり、来週からは3月ですね✨
コロナだけでも大変なのに、東欧では深刻な事態に😢
我々は日々の営みを続けながら、気持ちは明るく行きたいものですね、、、

今日はイタリアから大きな入荷(服地)があり、社内は朝から賑やかでした。
そして、弊社で今シーズンから取り扱いが始まった英国のアイウェアブランドOLIVER GOLDSMITH(オリバー ゴールドスミス)の商品も先日入荷したようで、私のオーダー分が手元に届きました♪


モデルが悪くてすみません💦
OLIVER GOLDSMITHはジョン・レノン、モナコ王妃のグレース・ケリーなどに愛用されてきた有名ブランドで、私は「薄いグレー」のレンズを入れサングラスにしてみました。
これからの「陽光の季節」に活躍してくれそうです♪

TRAVEL GEAR

5/17/2018


実は本日から海外出張で、午前中オフィスで仕事をして午後には成田に向かいます。
数年前にビジネスマン向けファッション誌で私の「出張スタイル」を取り上げていただいたことがあるのですが、海外渡航で最も大切な「パスポートとお金(含クレジットカード)」を持ち歩くのにお世話になっているのがこちらの“トラベルウォレット”です♪






紙幣・コインから、パスポート、チケットまで入れる場所が区切られているので大変便利✨
何ヶ国かのお金をキープするのに十分な容量があります。
長さが25㎝近くあるので、現地ではセーフティボックスに入れておきます。


ちなみにブランドは英国の“スマイソン”。このウォレットはもう10年以上お世話になっています。








今回の出張は、昨年に続き2度目となるアメリカ✈
普段持ち歩いている英国の免許は(多分)使えない筈ですが、前回NYでお酒を買う時に年齢証明を求められ活躍したので、今回も財布に入れておきます。笑

KING'S GUARD

6/23/2016


バッキンガム宮殿の衛兵交代でお馴染み、英国の近衛兵。
王立陸軍に属する近衛師団(Guards Division)の王室騎兵(Household Cavalry)2個連隊と、近衛歩兵(Foot Guards)5個連隊から構成され、その起源は1660年頃(江戸時代前期)にまで遡ります。

こちらの制服は、以前に英国のとあるブランドが日本から撤退した際、ディスプレーされていたのを譲りうけたもの。貴重なサヴィル・ロウ製のビスポークです。
色々文献を調べましたが、ディテールを見ると騎兵連隊の一つ“Life Guards”の制服である可能性が高いようです...




肩章の王冠一つは、現代の階級でいくと“少佐”だそうです。




そしてボタンを見ると、ムムッ!
紋章が現君主のエリザベス(2世)女王のものではありません。
王室の紋章は、現在でも街中のポストから至るところに溢れているのでやはり気付きます。




調べてみるとこの紋章の持ち主はエドワード7世。
母であるヴィクトリア女王の在位が長かった為、1901年に59歳で即位し、他界する1910年まで10年足らずの在位期間だった異色の英国王です。
ちなみに現君主のエリザベス(2世)女王は、今年90歳になられ年齢、在位期間共に英国史上最高。母が女王で長生きされるというところではチャールズ皇太子も同じで、即位した際はエドワード7世の最高齢即位の記録を更新することになります。

この制服は恐らく当時のもの(100年以上前)ということになりますが、生地、縫製、装飾の全てが素晴らしいコンディションを保っています。




こちらの袖章、ボタンの数などにも意味がありそうですが、今回は辿ることができませんでした…
(ご存じの方がいらしたら教えてください!)

こちらの制服は今まで私の実家に保管してきましたが、ご来社いただい方にご覧いただけるよう弊社のミーティングルームにしばらく展示する予定です!

CORBY FACTORY FOR HARRISONS "WWⅠSPEC" TENCH COAT

12/08/2014
 

今回は久しぶりにMONOの話題をお届けいたします。
英国を代表する高級服地マーチャントHARRISONSは、150周年という大きな節目を迎えた昨年、異業種ブランドとの初の本格的コラボとなるレザーコレクション(HARRISONS×TUSTING)を発表し大きな話題となりました。
そして本年、スペシャルコラボの第2弾として企画されたのがこちらのトレンチコート。勿論ただのトレンチではありません!




今回パートナーとして選ばれたCORBY FACTORY(コービーファクトリー)は、1909年にあのAQUASCUTUMの直営として発足した工場のファクトリーブランド。AQUASCUTUMのプレミアムラインを手掛ける工場として名声を得てきましたが、2年前の同社の経営破綻を機に資本が変わり、現在は他ブランドのOEMも手掛けるようになりました。




今回のコートは第1次世界大戦時のスペックを忠実に再現。サイズのみ現代のビジネスシーンを考慮したタイトでスタイリッシュなものになっています。
ウェストベルトの6ラインステッチ、手榴弾を下げていたDリング、雨風を防ぎながら動きやすさを確保するインバーテッドプリーツなど男ごころをくすぐるディテールが満載!なにせ実際に大戦時のコートを作っていた工場ですので説得力が違います。




こちらのコラボコートの真骨頂は、HARRISONSのタータンチェックを贅沢に使った取り外し可能なライナー!ネイビー、カーキ、ウォルナット(ベージュ)の表地に合わせ、3色のタータンがセレクトされています。寒い冬でもウールの暖かく優しい肌触りで包んでくれます!

日本では70着限定で展開されるこの"WWⅠSPEC" TENCH COAT、一生物のトレンチをお探しだった皆様、この機会にぜひ如何でしょうか!? 参考上代(税抜)¥180,000

#限定商品で流通量が少ないため、弊社までお問い合わせいただけましたらお近くの販売店をお知らせいたします。一部WEB販売もされております。


STEAMER TRUNK

4/14/2014


今回も引き続きMONOの話題で失礼いたします。
前社長の頃より社長室(現ミーティングルーム)に置かれており、今後もディスプレーとしてこの部屋に引き続き鎮座することになったこちらは、STEAMER TRUNK(スチーマー・トランク)と呼ばれるアンティークです。




パッと見た形状は現代の旅行用スーツケースに近いのですが、大きな違いはハンドルが横に2つしか付いていないこと。(勿論キャスターなどはありません)
こちらは船(当初は汽船)で旅をするのが主流だった時代、船の中に運び入れクローゼット代わりに使用していたなごりの形状。幅は90cm程あるのでとても一人では持つことができません。
縦置きで、本当にクローゼット位のサイズのものも当時はあったようです。




このような中蓋があり、小物などは仕切れるようになっています。
こうやって見てみると中もかなり状態がいいようです。




このケースにはメーカーや製造年代を示す表記がないのですが、年季の入ったロックには“BRITISH MAKE”とありやはり英国製のようです。
表素材はレザーやバルカンファイバーではなく、布のような繊維状のものを樹脂コーティングしたものが使われています。
勝手な想像では第一次大戦後に製造されたのではないかと思うのですが、詳しい方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください!




ちなみにこちらは以前にサヴィル・ロウ1番地の名門、GIEVES & HAWKESで見せていただいた英国海軍士官用のスチーマートランク。
確か第一次大戦前の製造で、オール木製の為すごい重さ!
洗面器から鏡まで備え付けられていて、身だしなみにもこだわっていたスマートな海軍士官の矜持を見てとることができます。

ちなみに弊社のトランク位の年代のものは英国で多く流通しているようで、ネットオークションなどでは凄く手ごろな価格で販売されています。
ご興味のある方はぜひ!

MEMORIAL CHAIR

4/05/2014


今回は久しぶりにMONOの話題を書かせていただきます。
写真の英国製アンティーク椅子。実は弊社の70年強の歴史の1ページを物語る(私たちにとって)とても大切なものなのです。




こちらは背もたれに貼られた銅板プレートで、「1992年4月 マルキシ新社屋の落成を記念し、エドウィン・ウッドハウス社が進呈する」と刻まれています。
1857年創業の英国の名門メーカーEDWIN WOODHOUSEは、当時のオーナー家であるゴント家の3代目兄弟が社長を務めており、弊社とは2代に亘り親交を深めていました。
1992年4月に落成された新社屋とは、弊社創業の地 神田須田町で長く使用された旧社屋を大幅増床し立て替えたもので地上9階、地下1階建てと当時の服地卸業界では群を抜く規模でした。

この時点で目前に迫ったバブル経済の崩壊は皆様のご存じの通りですが、弊社もこの後の10年強で本社を2回移転する(現在の本社は隣町の神田淡路町)など荒波に揉まれていきます。
服地業界全般も大きく変わっていきますが、撚糸から仕上げまで全てを自社で手掛ける総合ミルとして名声を得たEDWIN WOODHOUSEも、2008年に大手服地製造グループの傘下に入りゴント家の手を離れます。
(ちなみにEDWIN WOODHOUSE旧工場を含むヴィクトリアン様式のSUNNY BANK MILLSは、ゴント家の4代目の従兄弟同氏 ウィリアムとジョン共同社長により織物工場の歴史を活かしたオフィスビルへとリノベートされ現在も人気を博しています)




さて、椅子の話に戻ります。
綺麗にレストアされたままの良好な状態を保つこの椅子は、正確な年代は不明ですが100年程前の様式と推測されています。
全体的に美しい曲線を描き高い技術によって製作されたことが見てとれますが、実際の座り心地もなかなかなものです。




近年は私の実家にしまいこまれていましたが、旧社長室をミーティングルームへとプチリニューアルするにあたり久しぶりに会社に戻ってきました。
英国には100年を越える会社はざらにありますが、弊社の73年という歴史も(特に社長に就任してからは)ひしひしと重みを感じています。
この椅子に更なる歴史を刻んでいけるよう、家業を頑張っていきたいと思います!

ARCHIVE BOOK

1/06/2014


新年明けましておめでとうございます。
本年もこの雑記帳にお付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。

さて、本年初めの記事では、先日お取引先様からお貸しいただいた一冊の古書について書かせていただきます。
その名は「補正読本」。




既製服がそれほど普及していなかった時代、日本国内には数千と言われる注文服店が存在していました。業界新聞や専門紙なども多数あり、業界が活気に溢れていた時代です。
こちらの本が発行されたのは昭和32年の5月。東京オリンピックの7年前になり、価格は90円でした。
型紙作成にまつわることが網羅されており、技術の研鑽に熱心だった当時のテーラー達に愛読されていたそうです。




巻末には、弊社の広告がありました!
輸入服地が今より格段に高級だった時代、この本では唯一の輸入服地の広告。
今はあまり使われなくなった「舶来」という言葉には特別な響きがありました。

近年、輸入服地はぐっと身近になり、アジア諸国からの低価格品も輸入されるようになりましたが、マルキシはこれからも「思い入れが持てる一着」に相応しい高品質服地の取扱いを追及していきます。

2014年春夏シーズンの新サンプルも間もなくご用意が出来ますので、お楽しみに!
(NEW COLLECTION欄が更新されました)


COMPANY HISTORY

9/13/2013


今日、倉庫を整理していたら出てきた一枚の法被(はっぴ)。
「マルキシ商店」という屋号は昭和16年に弊社が「岸商店」として神田岩本町で創業した後、昭和25年に神田須田町に移転し法人登記された時に付けられたものです。
昭和44年に現在の「マルキシ株式会社」に商号変更されるまでに19年あったのですが、昭和39年入社の弊社の最古参幹部も「この法被は見たことがない」とのこと。
背中に当時の社章が入ったこの法被は、デザインから神田祭等のお祭り用に製作されたと推測されますが定かではありません。




現在の本社は神田淡路町に移っていますが、今まで弊社は創業の地である神田を出たことがありません。
また、私が生まれた時はまだ実家が神田駿河台にあり、2歳までこの地で育ちました。(殆ど記憶はありませんが 笑)

たった一枚の法被ですが、この小さな会社も様々なストーリーと記憶を秘めていることを改めて感じさせてくれます。。。

MEMORIAL STUFF

7/12/2013


写真の型紙はあるブランドにオーダーした私のビスポークシャツのもの(前身頃・袖・襟)なのですが、自分にとって大切な思い出とストーリーがあります。
そのブランドは、1885年創業の英国を代表するシャツメーカー TURNBULL & ASSER(ターンブル&アッサー)です。

私が一時期家業を離れていた頃にお世話になっていた会社で、担当していたブランドの一つがTURNBULLでした。それまではずっとスーツ、服地畑だったのでシャツの知識は殆どなく、ホールセール(卸売)で扱うなかで色々勉強させていただきましたが、特に大きかったのが同社のヘッドカッターであるデヴィッド・ゲイルとの出会いでした。

ジャーミン・ストリート本店のビスポークサロンで
デヴィッドと私

年に数回、ビスポークシャツのトランクショー(受注・仮縫い)で来日していたデヴィッドのアテンドをするのも私の役目だった為、実際のお客様との接客トーク、英国的な着こなしや技術的なアドバイスなどを本人の口から直接聞くことができました。
チャールズ皇太子御用達、そして歴代のジェームス・ボンドも着用した(デヴィッドが担当していたそうです)ビスポークシャツで知られる名店のヘッドカッターと聞き初めて会った時はかなり緊張したのですが、実際はすごく気さくなジェントルマン。でも、ものづくりでは一切妥協をしないたたき上げの職人でもありました。この頃デヴィッドに作ってもらったビスポークシャツは素晴らしい出来映えで、今でもここぞという時に着ています。

在職中に私が本店を訪れた時、「記念に自分のシャツの型紙が欲しい」という私のリクエストにデヴィッドが快く応じてくれたのがこちらでした。いつか相応しい場所ができたら、本店のサロンのように額装して(こちらは偉人・有名人ばかりですが 笑)飾りたいと思っています。

トランクショーの長い一日の終わり、二人でビールを飲みながら色々と話したのが懐かしく楽しい思い出。残念ながらデヴィッドはもう引退が近い年齢なので、その前にシャツを何枚か作ってもらいたいと思っています。


FLOWERS

8/27/2012
 
近年、服飾イベントのオーガナイズやファッション誌などでもご活躍中の河合正人さんは弊社も大変お世話になっている方なのですが、本職はフラワー・コーディネーターをされており数々の賞の受賞歴をお持ちです。
その河合さんがこのたび写真集“FLOWERS”を出版され、amazon等でも予約受付が開始されました。

コダックのアナログポジフィルムを使い1年かけて撮影したこちらの写真集は、四季折々に咲く花の中で、本当によい花(1輪)に出会えたときにだけシャッターを押すという、花に寄り添うようにして撮影されたものだそうです。

(本当の意味で)豊かな生活に必要なもの中には、「クオリティーの高い生地を使い、しっかりと仕立て上げられたオーダースーツ」とともに、「洗練されていながらリラックスできる空間」があると私は思っているのですが、自宅、オフィス、ショップなどで「この写真集を日替わりでめくって飾ってみたら毎日が愉しいのでは」と勝手にイメージを膨らませています。
 
私も早速1冊お願いしていますが、手元に届くのが待ち遠しい今日この頃。
皆さまもぜひお手に取ってご覧下さいませ。

MEMORIAL DINNER SUIT

8/06/2012


先日の話題の続きです。

“SAVILE ROW A Glimpse into the World of English Tailoring”の著者  長谷川喜美さんをお招きしてのトークショーの最後に、弊社の方から実際のサヴィル・ロウ仕立てビスポークの参考品2着のうちの1着として紹介させていただいたディナースーツ(米名:タキシード)がこちら。
このディナースーツをオーダーしたのは、当時英国の大学院に留学中だった弊社現社長(2代目)の岸克彦でした。

HUNTSMAN(ハンツマン)で1967年に製作されたこのディナースーツは、ショールカラー(ヘチマ襟)のダブルブレステッドでタイト目にカットされており、今見ても違和感を感じないシャープな仕上がりです。
生地は当時のヨークシャーの有力ミル(織物工場)HUNT&WINTERBOTHAM(ハント&ウインターボザム)製のキッドモヘア55%混バラシアで、非常にしっかりしていて50年近い歳月を感じさせません。

英国留学の記念としてオーダーした1着で、仮縫い・中縫いの後入念に仕立てられたようですが、当時サヴィル・ロウでスーツをオーダーすることのできた日本人は稀だったため、帰国後このディナースーツは裁断・縫製技術の資料として引っ張りだこだったそうです。

全国の洋服組合を廻って帰ってきたときには、(袖付けの技術を見るために)どこかで片方の袖を外しまた付け直されていたようで、後日他のテーラーさんが見て発覚。
まだ発展途上だった日本の紳士服業界で、テーラーさんがどれだけ技術向上に熱心だったかが窺える、今となっては微笑ましいエピソードです。



余談ですが、今も昔もサヴィル・ロウの名門テーラーではビスポークスーツの裏地に(服地ブランドの)織ネームはおろかショップネームも付けません。
よって内側を見てもどのテーラーで仕立てられたスーツかは分かりませんが、実は内ポケットをめくると店名、オーナーの名前、製造年月、シリアルナンバーが印字されたタグが貼られており、半永久的に保管されている型紙をすぐに探し出すことができます。

高級なビスポークスーツでも決してひけらかすようなことをしないのは、まさに英国流のアンダーステートメントの表れのようです。