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HARRIS TWEED -Ⅱ-

11/12/2019

HARRIS TWEED HEBRIDES(ハリスツイード ヘブリディーズ)工場訪問の話題の続きです。
「製織(織機で服地を織る工程)」を、「職人」が「自宅」に於いて「人力」で行うのがハリスツイードの大きな特徴の一つなので、工場では販売用の製織は行われていません。ただ、サンプル作成などで生産する必要があるので、工場内には半幅、全幅の2タイプの織機が置かれています。あいにくこの時は製織の準備中で動かしていませんでした💦



工場訪問の後には職人宅で実際に製織されているところを見学に行ったのですが、とりあえず工場内での工程を続けて紹介させていただきます。織り上げられたハリスツイードは、帰ってくるとこんな感じで無造作に積み上げられ。。。




「ミリング」と呼ばれるウェットフィニッシング工程では、洗浄と同時に高速でツイードを「揉み」目を詰まらせます。



こちらはでは、乾燥させながら服地を伸ばして安定させます。ウェット・ドライ共に複数の工程を経てようやく完成が近づきます。



異物を取り除き。。。(「ケンプ」と呼ばれるウールの「死毛」はハリスツイードのアジとも言われていますが、部屋を使ってウールを混ぜたり、このような大らかな環境なので他にも色々と混入するようで。苦笑)



最後にしっかりチェックしていよいよ完成です✨



おっと💦ハリスツイードのもう一つの特徴は、一反一反が「ハリスツイード協会」の検査員にチェックされ、あの有名な「オーブマーク」が付いた認定マークを付けてもらわないと市場に出せない事。ちょうどこの日は週に2日工場に来るという検査員が作業(アイロンでマークを貼りつけ)をしていました♪クオリティー自体は工場でチェックされているので、検査員は書類に不備がないかなどを確認しているそうです。(続く)