サヴィル・ロウを代表するテーラーの一つ、HUNTSMAN(ハンツマン)が昨年NYに開いた支店/サロンの訪問記を続けさせていただきます。
天井が高く素晴らしいラウンジの他、大小多くの部屋から構成されるこちらのサロン(57 St.)。
前回チラッと書かせていただきましたが、実はとある有名俳優が私邸として使っていたのです。
その方とは...
グレゴリー・ペック!!
あまりにも有名な映画「ローマの休日」でのオードリー・ヘップバーンとの共演の他、多くの名作で活躍した往年の「銀幕のスター」です♪
実はグレゴリー・ペックはHUNTSMANを長年愛した顧客の一人であるだけでなく、血縁にあたる方が今HUNTSMANのPRに関わっているなど非常に縁深いそう。
本人が愛用した衣装ケースや...
勿論数々のスーツも!!
こちらは1960年のHUNTSMAN製なので、「ローマの休日」から7年後ということになります...
他にもアメリカ人顧客の様々なアーカイブが♪
あの元「大統領」もHUNTSMANの顧客だったようで...
(サヴィル・ロウのHUNTSMANが舞台となった)映画「KINGSMAN(キングスマン)」はアメリカでも大ヒットだったようで、近年は若い顧客も増えてきているそう。
ちなみに、そのプライスゆえ「サヴィル・ロウで最も高級なテーラー」と言われてきた同社のビスポークスーツは、現在5,200ポンド(約78万円)がスタートプライス。
仮縫いでロンドンへ2,3往復するNY支店のスーツも、なんと同じ価格で販売されているそうです$
HUNTSMANのハウススタイルと言えば、やはり「一つボタン」と「砂時計を彷彿とさせるウェストの美しいくびれ(イングリッシュドレープ)」。
上の(KINGSMANに登場したオレンジヴェルヴェットのディナースーツを彷彿とさせる)美しいモスグリーンのディナースーツ(米名:タキシード)は、「飾っておいたら4,5着注文が入ったよ」とのこと✨
クラシックで格式高いロンドンのフィッティングルームとは一味違う、モダンで広いフィッティングルーム。
現代のアメリカの紳士達は、こちらでサヴィル・ロウのビスポークスーツをオーダーしています♪
なかなか入れない予約制のサロンを隅々まで丁寧にご案内いただいた、ディレクターのエドワード・トゥルコ氏には本当に感謝です!!