la mode europeénne sélectionné pour vous

MY FIRST SAVILE ROW SUIT

3/17/2014


先日の出張の話題を続けさせていただきます。
素晴らしい経験となった“BTBA FESTIVAL DINNER”の翌朝私は「紳士服の聖地」サヴィル・ロウにおり、15番地のHENRY POOLE(ヘンリープール)を訪れました。




1806年創業の名門にしてサヴィル・ロウに初めて店舗を構えた始祖であるHENRY POOLEは、古くはナポレオン三世、そして現在も英国を始めとする世界各国の王室御用達であり、日本では昭和天皇(皇太子時代)や吉田茂、また希代のダンディーとして知らせた白洲次郎などが顧客リストに名を連ねました。

実は私の叶えていなかった夢の一つに「サヴィル・ロウでビスポークスーツをオーダーする事」があったのですが、昨年東京で開催されたHARRISONSの150周年記念レセプションで同店と親交を深めることができた事もあり、思い切ってHENRY POOLEで初めてのオーダーをさせてもらうにしたのです!

弊社会長(私の父)は英国の大学院に留学中、11番地のHUNTSMAN(ハンツマン)でディナースーツ(タキシード)を作ったことをいい思い出にしており、私も遅ればせながらようやく願いを叶えることができました。。。




採寸から裁断、仮縫いをカッタ―が行う(縫製は工房のテーラーが分業で行う)のが英国のスタイルですが、今回私を担当してくれたのは同社の共同社長でもあるカッタ― Alex Cooke(アレックス・クック)氏でした。(HENRY POOLEではカッタ―のトップとして「ヘッドカッタ―」という呼称を使いませんが、Alex氏が実質的な責任者となります)




サロン自体には何度もお邪魔しており、フィッティングルームも入ったことがありましたが、実際に採寸されるのは初めて!
始めは緊張しましたが、Alex氏と色々なやり取りしながら進んでいくと段々リラックスできました。

ちなみに採寸中の写真はこの日同行してくれたLBD-HARRISONSのJames社長が撮影してくれました。
Alex氏とのカジュアルトークに思わず笑ってしまうこともあり、サヴィル・ロウを代表する名門テーラーにいることをしばし忘れてしまいました。

今回オーダーしたのは秋冬物ピンストライプ(ネイビー)の3Pスーツ。
春にトランクショーで来日する時に仮縫いをしていただけるそうですが、今から仕上がりが楽しみです!!