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ALBENI 1905

8/08/2018




ミラノの生地展示会MILANO UNICA(ミラノウニカ)を早めに切り上げて向かったのは、会場からもそれほど遠くないマルペンサ空港に近い町ガッララーテにあるタイブランド ALBENI1905(アルベニ1905)。
当初は訪れる予定はなかったのですが、受注開始の準備をしていたSS2019コレクションに無地物を追加することになり急きょの訪問となりました。








1905年創業の同社はもともとタイの「芯地類」を扱う会社でした。
OEMやオリジナルで本格的にタイを製造しだしたのはここ10年程ですが、クオリティーの高さとコストパフォーマンスの良さで注目度が世界的に高まっています。


凄くしっかりしている会社なので、普段はメールとサンプルのやり取りでことが足りるのですが、やっぱり顔をつき合わせてMTGすると色々いいアイディアが出てきます✨
こちらのスイカ柄の可愛いデサイン。気になっていましたが、セールスのマリアンナの「これ私がデザインしたの♡」の言葉で急きょセレクションに入れることに!
弊社スタッフ曰く「今世界的に🍉がアツい」とのことで...笑








同行の弊社スタッフ2名は初訪問だったので、工場内を案内してもらいました。
タイの製造は協力工場に委託していますが、芯地は今でも自社で制作しています。芯地は「締め心地、ノットの美しさだけでなく耐久性も左右する」大切なパーツで、これを自作できるALBENI1905は大きなアドバンテージを持っています。


社長のマルコが持っているのは芯地をカットする時に使う鉄製の「型」です。






たくさんの「型」を使い、何本分もの芯地を一気にカットします。
プレスするのは機械ですが、セッティングは職人が行います。






たくさんの芯地がカットされています。
同社ではウール100%からポリエステル混まで多くのグレードの芯地を作っており、顧客は誰もが知るフランスの有名メゾンから、世界規模のファーストファッションブランドまで多岐に渡ります。
有名メゾンの芯地には「複製防止」の為にある工夫がされていることを聞き、「なるほど~」と感心してしまいました。
ちなみに日本で販売されている同社のオリジナルタイには、最高グレードのウール100%のものが使用されています。








「これは戦前の型だよ」と熱心に説明してくれるマルコ氏。
100年以上の歴史を誇り、今も新しい挑戦を続けている同社と巡り合い、こだわりのタイの数々を日本でご紹介できるのは本当にラッキーなことだと改めて感じました...