la mode europeénne sélectionné pour vous

BUAISO -Ⅱ-

7/29/2014

前回からの続きです。
雰囲気のある門をくぐると、奥には次郎と正子夫人の居住スペースだった母屋があります。
勿論中に入る事もできるのですが、残念ながら撮影はNGとなっています。
茅葺屋根の元は農家で、古民家の素晴らしい雰囲気のなか当時の家具や雑貨がそのまま残されていて以前の雰囲気を体感することができます。
次郎愛用の時計、ライターの他、「葬式不要、戒名無用」の有名な遺書の実物も展示されていました。




こちらは離れで、手前が喫茶店、奥はギャラリーとして使用されています。
ちなみに夫人の正子は樺山伯爵家の令嬢で、結婚後は随筆家として活躍したほか造詣の深かった骨董の店を営んだこともあったそうです。



母屋の横には素敵な散策路が。
駐車場の横まで行って折り返してしまうすごく短いものでしたが、次郎が暮らしていた当時はどのような眺めだったのか考えるとワクワクしてしまいます。

仕事途中の短い滞在でしたが、期待通りの素晴らしい家屋と環境でした。
白洲次郎のファンで、まだこの武相荘に行かれたことのない方にはぜひお薦めいたします!

BUAISO -Ⅰ-

7/22/2014


突然ですが、「行きたくてもなかなか行けない場所」というのは必ずしも遠方ではなかったりしませんか?私は数年前からずっと行きたかった場所が都内にあったのですが、なぜかなかなか機会に恵まれませんでした。しかし、先日ついに念願が叶いました。
その場所とは白洲次郎が戦中に移住し、晩年を過ごしたことで有名な「(旧白洲邸)武相荘」です。

#白洲次郎(1902-1985)
兵庫生まれ。若くしてイギリスに留学、ケンブリッジに学ぶ。 第二次世界大戦にあたっては、参戦当初より日本の敗戦を見抜き鶴川に移住、農業に従事する。戦後、吉田茂首相に請われてGHQとの折衝にあたるが、GHQ側の印象は「従順ならざる唯一の日本人」。高官にケンブリッジ仕込みの英語をほめられると、返す刀で「あなたの英語も、もう少し勉強なされば一流になれますよ」とやりこめた。その人となりを神戸一中の同級・今日出海は「野人」と評している。日本国憲法の成立に深くかかわり、政界入りを求める声も強かったが、生涯在野を貫き、いくつもの会社の経営に携わる。その生き方と洗練されたスタイルゆえ「日本一カッコいい男」と近年再び注目を浴びている。






(小学生以下の子供が入場できない為)家族でいくことが出来ず機会を伺っていましたが、この方面での仕事にからめて遂に武相荘を訪れることができました。
駐車場に車を停めると、逸る気持ちを抑えながら林道を歩きます。





こちらが表門。以前にNHKで放送されたドラマ「白洲次郎」の世界がそのまま広がっていて思わず足が止まってしまいました。




車庫代わりの納屋には一台のクラシックカーが。。。
旧制第一神戸中学校時代に、父から買い与えられ乗りまわしていたアメリカ車 Paige Automobile(ペイジ・オートモビル)のGlenbrook(グレンブルック)の同型車です。
ケンブリッジ大学クレアカレッジに留学中、終生の友となる後の7代目ストラフォード伯爵ロバート・セシル・ビングと愛車のベントレー3リッターを駆ってジブラルタルまでヨーロッパ大陸旅行をしたのは有名なエピソードですが、晩年までポルシェを乗りこなすなど白洲次郎はクルマとの縁が深い人でした。

-次回に続く-


NEW GLOBE-TROTTER SHOP

7/14/2014


今回はロンドンからのニュースを一つ。
1897年に英国で誕生して以来、その軽量性とタフさから王立空軍で正式採用された他、エリザベス女王やダイアナ妃のハネムーンでも使用されるなど「エレガントなトラベルケース」の代名詞として多くのセレブリティーを惹きつけてきたGLOBE-TROTTER (グローブ・トロッター)。
日本でもファンの多いブランドですが、この度新しい旗艦店がオールドボンド・ストリートとドーバー・ストリートの間に位置するアルバマール・ストリートにオープンしました。(店舗写真は同社の公式サイトより)




店舗エントランスの床には、かつて旅人にとって必需品だった「コンパス」をモチーフとしたモザイクが施され、店内には、トラベルケースを始め、レザーコレクション「ジェット」、本店限定モデル「ザ・アルバマール」など豊富な品揃えとなっています。2階には、事前予約制のグローブ・トロッターの歴史と未来を表現するアーカイヴミュージアムとビスポークラウンジが設置されています。

以前バーリントン・アーケードの中にあったショップも可愛らしく雰囲気のあるお店だったのですが、新しい旗艦店ではスペースも大幅に増え、ブランドの世界感がより分かり易くなりました。

進化を続ける英国の老舗ブランドは要チェック!
ロンドンに行かれる際はぜひ覗いてみてください。

ARCHIVE FLANNEL

7/07/2014


梅雨真っ只中ではありますが、AW2014シーズンの立ち上がりに向けた準備は着々と進んでいます。今回は1863年創業の歴史あるマーチャント、HARRISONSが贈るスペシャルコレクションを先出しでご紹介させていただきます!




シンプソン夫人との恋の為に王位を捨てたことで有名なエドワード8世(ウィンザー公)の専用チェック“プリンス・オブ・ウェールズ”(写真左)のオリジナル柄や、アメリカの鉄鋼王にしてカーネギー財団の創始者アンドリュー・カーネギーの“カーネギー・チェック”(右上)など、洋服史に名を残す貴重なデザインが16オンスの伝統的な紡毛フランネルで復刻されました。




3色のチョークストライプは、(チョークストライプのフランネルスーツをこよなく愛した)英国の元首相サー・ウィンストン・チャーチルへのオマージュです。
紡毛独特のざっくりとして温かなタッチは今時の市販スーツでは稀有で、装いだけでなくライフスタイルにもこだわる現代のダンディーにはぜひ実際に触れていただきたい!と思っております。




ところで皆さま、生地を織っている光景をご覧になられたことはありますか?
今回は新しい試みとして、ブックレットの内側にあるQRコードをスマホで読み込むと“アーカイブ・フランネル”を実際に生産しているシーンをご覧いただくことができます。(映像
現在は希少となった旧式織機を使い、手間と時間をかけて織り上げていることが分かる貴重な映像です。

来月には早くも展開が始まる予定ですので、ぜひお愉しみに!!