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LVMH PRIZE 2018 WINNER

10/30/2018

英国最大のファミリーマーチャント LBD-HARRISONSのジェームス・ダンスフォード社長と笑顔で写真に納まる写真左の方。よく見るとHARRISONSの"Woven Selvedge(織耳)"や"Woven Label(織ネーム)"を表面に配した一風変わったジャケットをお召しになっています。実はこの方、日本、いや世界のファッションシーンで今とても注目されているデザイナーさんなのです!

 

 
今年の6月にパリで開催された"LVMH(ルイヴィトン・モエヘネシー)PRIZE 2018"の表彰式の模様。
「世界最大のプレミアムブランドグループ」が若手デザイナーを支援する為に開催しているコンテストの第5回大会で、1300組の応募のなか栄えあるグランプリに輝いたのがこちらの井野将之さん(ブランド:DOUBLET)なのです!
写真にはプレゼンターの女優エマ・ストーンさん(LA・LA・LANDでアカデミー主演女優賞受賞)や、「デザイナー界の生き神様」カール・ラガーフェルドさんの姿も💦💦




前後の各身頃(4枚)をデザインの違う服地にし、敢えて織耳を袖に出し服地ブランドの織ネームを複数配した「唯一無二」のジャケット。これらは井野さんの自信作で、6月のコンテストでも出展されたそうです。
二人はすっかり意気投合し、次回作に向けたリクエストをいただいたり盛り上がっていました✨
物凄く気さくで謙虚な井野さんでしたが、後に表彰式の模様を私とYoutubeで見たジェームス社長は「Amazing,,,,」とかなり感動したようでした。
表彰式の模様は> こちら

ちなみに「他にも服地ブランドはたくさんあるだろうに、なんでHARRISONSなの?」とのジェームス社長からの質問には、先ずは「ブランドロゴや織耳が恰好いいから」、そして「デザインだけでなく実際にいい服を作りたかったのでこのクオリティーが素晴らしい!」とのことでした💛

先週来日していたジェームス社長ですが、「サヴィル・ロウの名門テーラーから、新進気鋭のデザイナーにまで愛用して貰って本当に嬉しい!」とすっかりご満悦の様子でした♪

WEST OF ENGLAND

10/17/2018

皆様「英国服地の聖地」と言うとイングランド北部ヨークシャーの「ハダースフィールド」を思い浮かべられると思います。しかし、今イングランド南西部に「新たな聖地」があるのをご存知ですか?
それはロンドンのパディントン駅から特急で約2時間の街、デボン州のエクセター。また、少し手前のウェリントン(サマセット州)です。

まず、エクセターに本拠を構えるのが「英国最大のファミリーマーチャント」であるLBD-HARRISONS!
HARRISONS,H LESSER,SMITH WOOLLENSなど6つの名門ブランドを傘下に収めるこのグループは、ここエクセターがベースです。1895年創業のこちらは、4代目のジェームス、マーク社長の代で輸出を飛躍的に伸ばし(そしてロンドン市場でも!)グループの売り上げを倍増させました。サヴィル・ロウのどのテーラーに行っても同社のバンチが多く置かれていて、英国のビスポーク業界に無くてはならない存在であることが分かります✨

この日はお取引先様と弊社の営業スタッフが同行していましたが、所蔵されている反物の数に驚かれていました♪


その後は車で1時間ほどロンドン方面に戻り、ウェリントンのFOX BROTHERSへ! 



ダグラス・コルドー氏の愛犬「ブー」もこの日はミル(織物工場)に来ていました。この犬種「ウィペット」は「グレイハウンド」の一種で、ドッグレースでも使われていたほど足が速いのが特徴のようです。雰囲気のいいショールームの中で寛いでいました💛



そして、工場内を見学させてもらいました♪ミルを訪れるのは初めてのお取引先様(&弊社スタッフ)もいて、皆興味深々で各工程を見学です。



度々行われるチェック、そして補修もすべて熟練スタッフの「目と手」で行われています。
お取引先様には実際の現場を見ていただき、服地の製造にかかる「手間と時間」をよりご理解いただけたかと...



帰りは駅までダグラス社長(&愛犬ブー!)が送ってくれました。我々は総勢7名(+1匹)でしたが、ダグラス社長の愛車「ランドローバー・ディフェンダー」はさすが軍用車だけあって無事送り届けてもらいました!

LAST DAY IN LONDON

10/14/2018


すっかり秋めいてきましたが💦、7月の出張の模様に戻らせていただきます。
サヴィル・ロウとジャーミン・ストリート周辺を廻った後にウエストエンドをしばし離れ、メリルボーン駅近くのドーセット・ストリートへ...

今注目を集めている新進のツイードブランド、DASHING TWEEDS(ダッシング・ツイード)の新しいショップ兼オフィスを訪ねました!




"MODERN & URBAN"をテーマにする、他に類を見ない同社のツイードは「ナイキ」や「コンバース」などに採用された他、「パディントン2」や「オリエント急行殺人事件」などの映画でもスクリーンを彩りました。
この夏まではサヴィル・ロウから程近いサックヴィル・ストリートに小さなショップを構えていましたが、近年お洒落なショップやホテルが集まり注目されているドーセット・ストリートに満を持して移転!店舗部分だけでも2倍の広さになったそうです。

凄く居心地のいいショップなので、オーナーでクリエイティブディレクターのガイさんと、ビジネスディレクターのホリーさんとすっかり話し込んでしまいました♪




この日はウェストエンドに戻るとセントジェームスのRAC(Royal Automobile Club)へ。
以前にも紹介させていただいた、ウィンストン・チャーチル元首相もメンバーだった名門ジェントルメンズクラブです✨
週替わり(厳密には2週に一度らしいですが...)のメンバーのコレクション展示は、スバルのラリーカーでした!



この日は弊社スタッフの他、お取引先様も数名同行いただいていましたが、LBD-HARRISONSのマーク・ダンスフォード社長の厚意でディナーに招待してもらいました🍴
メインサロンもこんな感じ✨で、お取引先様にも喜んでいただきました。



日中は暑くても、夜になると心地いい気温になるのが「イングリッシュサマー」の特徴。
さすが名門クラブだけあってシガーも常備されており、食後は外のテラスで食後酒と一服を愉しみました!

次の日は日帰り出張だったのでロンドンはこの日が実質最後。今回もいい滞在になりました♪

FOX BROTHERS TALK SHOW

10/08/2018



出張の話題の途中ですが、先週東京・大阪で開催されたイベントの模様をご紹介させていただきます。
「以前はフランネルの商標も保持していた、英国フランネルの代名詞」と言えば、皆さまご存知のFOX BROTHERS(フォックス・ブラザーズ)!
約10年前に同社の経営に参加し、瀕死の状態だった名門ミルを蘇らせたのが現社長のダグラス・コルドー氏なのです✨




ちょうどご本人からも「お取引先の皆さんと触れ合えるイベントをしたい」との要望があり、トークショーを企画すると多くの申し込みがありあっという間に満席!「服地業界を代表するウェルドレッサーの一人」として知られ、数年前は日本のファッション誌の表紙まで飾った氏の注目度は私達の想像を超えていました💦

・創業してすぐの主力商品は軍服向けのサージ。1年後には既にフランネルが登場していた。
・1910年頃(ピーク時)の従業員は約5000人。町では学校、病院の他銀行まで経営し独自通貨を発行していた。
・ウィンザー公から最新の007映画まで。多くのセレブリティーに愛され、スクリーンにも登場してきたFOXフランネル。
・氏の愛車、愛犬などライフスタイルについて。

など、興味深い話を色々していただき、時間を大幅にオーバーしてしまってもオーディエンスの皆さまは真剣に耳を傾けていただいていました✨
ちなみに話のお相手&同時通訳は私で、なんとかこなしましたが終わるとドッと疲れが💦




弊社のトークイベン恒例で、今回もトークショーの後はシャンパン片手の懇親会🍸
ダグラス社長は、写真撮影や質問なので引っ張りだこでした♪




翌日は、弊社大阪営業所の入るビルで会議室を借りて開催。
北は九州から東京(前日お越しになれなかった方)など更に多くのご来場をいただき、もはやちょっとしたセミナー会場のようでした💦こちらでも多くの皆さまにお楽しみいただけたようで、懇親会ではたくさんのシャンパンが空いていたような。。。笑




フランネルは「着用できる季節がある程度限られる」半面、今の時代これほど男をダンディーに見せてくれるスーツ地はないと思います。。。特にグレーフランネルはクローゼットに絶対1着欲しい逸品。まだの方は今年の冬に向けてぜひ!!