la mode europeénne sélectionné pour vous

PARKOUR

2/28/2020

現在の日本は言うまでもない状況ですが😢、経済活動を止めてしまう訳にもいかないので落ち着いた時に楽しめる今季の一着について考えましょう!

「アクティブ&コンフォート」をテーマにした機能性素材の新ブランド、PARKOUR(パルクール)のご紹介です♪



ブックレット形式のサンプル、そして織ネームのスタイリッシュなデザインは、英国陸軍が採用していた「ウッドランドカモフラージュ」からインスパイアされたもの✨ 「都会をアクティブに駆け抜ける」このブランドのイメージを表しています。



イタリア製のプレミアムジャージー素材や。。。(ストレッチ)



春夏の大定番、シアサッカー。。。(ストレッチ、撥水、吸汗速乾)



オンタイムのスーツに最適なドレス生地など。。。(ストレッチ、防しわ、吸汗速乾)

今までオーダー向けでは少なかった機能性ファブリックが大集合しました。
ぜひ実際の生地に触れて、そのソフトさ、伸縮性を感じてみてください!

ALBENI1905

2/22/2020

今月は今まで海外出張やサプライヤー来日などでバタバタし、すっかりご無沙汰してしまいました!
出張の話題は後ほどさせていただきますが、先ずは今週行われた展示会(AW2020製品・アクセサリー)の話題を。。。

この展示会は、先月受注が始まったマフラー、コートなどのアウター、タイ、カフス等ドレスアクセサリーのサンプルを集めたもので、お取引先さまは実際の製品に触れながらご検討、ご発注をいただけます。(実はカフスでは新ブランドも登場したのですが、こちらもまた後日ご紹介させていただきます!)




なんと言っても今回の目玉は、4年前に取引が始まった北イタリアのタイブランド ALBENI1905(アルベニ1905/サイト)代表のマルコ・タルタリア氏の初来日!貴重なデッドストック生地を携えてきていただいての特別受注や、芯地メーカーである同社ならではプレゼンテーションとなんと製造のデモンストレーションも✨



せっかくなので、今回じっくりお聞きした同社のもの作りのこだわりについて書かせていただきます!





同社のタイを語るうえで、絶対に外せないのが芯地について。
タイ用芯地メーカーとして1905年に創設された同社で今でも事業の約70%を占めるのが芯地の卸で、量販タイ向けの安価なもの(ポリエステル)から、ウール100%のハイグレードのものまで幅広く扱っていますが、20年前にスタートしたオリジナルブランドのタイ作りに使用するのは最高品質のものだけ!
写真中央、右の二つが弊社(日本市場向け)で使われているウール100%の毛芯。
中央のウェイト220gms(㎡)のライトな芯地は表地がしっかりしたシルクジャガードなどに主に使用され、右のヘビーウェイト(350gms/㎡)の芯地は逆に薄手のプリント地に使用されます。実はライトウェイトのものはフランスの(あのモノグラムデザインで有名な💦)某メゾン系ブランド向けに同社が卸しているもの。ヘビーウェイトの方は1942年にマルコ社長のおじい様が特許を取った(現在は失効)特殊な2重構造で、イタリアの某名門宝飾ブランドのオリジナルタイに使用されているのと同じものです。では左の芯地はと言うと。。。
これはちょっと裏話なんですが、この芯地はビスコース(シルクの代替人工繊維)100%のもの。同社の製品ではないのですが、なんと(洋服好きならだれでも知っている)南イタリアの名門タイブランドで使用されているものとのこと。柔らかくて締めるのは簡単なのですが、弾力と耐久性が低いのでシワになり易く、取れにくく、長持ちしないのが難点💦
ALBENI1905のウール毛芯は美しいノットを作り、綺麗に落ち、一晩吊るすだけでコンディションが戻ります♪ウール芯地だけだと少し硬いので、コットン100%の薄い芯地を併用(表側)するのがポイントだそうです。



こちらは芯地の型紙。時代に合わせて少しづつデザインを変えているので、同社にはなんと500以上の金型があるそうです✨右の二つ(タイ幅8cm、8.5cm用)が日本向けのもので、「ハーフボトル」と呼ばれ滑らかな曲線を描いています。エレガントなスーツスタイルに合う、少し大きめで綺麗なノットを作るのに最適だそうです。
左の2本は「リニア」と呼ばれる直線的なデザインで、モード向けでシャープな印象のタイが出来上がります。



こちらが製造工程の説明、実演の風景♪
表地を裁断(大剣、小剣、中つぎの3パート/芯地と同じく正確に45度のバイアスでカットし伸縮率を合わせます)し、(3パートの接合とシルク裏地の取り付けのみミシンを使うので)作業済みのパーツを持ってきて中に芯地をセット。そしてピンで留め、形を整えていく作業を実演してもらいました!
この後は、手で優しくし糸を入れていき(ピンを抜きながら)、ループ、かんぬき留め、タグの取り付けも全てハンドでおこない出来上がります。
ALBEBNI1905のタイは全て南イタリアの協力工場で製造されていますが、同社のタイはなんと裏地のある大剣、小剣の先端以外は製造完了まで一度もアイロンを掛けないように指示しているそう!で、ご好評いただいている柔らかい締め心地はここにも秘密があるようです。また、同社のタイはかんぬき留めの位置が高いのでシルク裏地をより多く使いコストもかかりますが、これもラグジュアリーな質感に大きく寄与しています。。。



こちらの7FOLD仕様は裏地が無いので、アイロンを一切掛けません!厚手のシルクやウール地が最適で最高の締め心地ですが、ファクトリーブランドならではのリーズナブルな価格なので気軽にお楽しみいただけます♪
大剣や小剣の縁の折り返しも勿論手縫製で(生地がバイアスのためいずれにしても機械ではできないそうです)、こんな贅沢な仕様の7FOLDタイは(業界事情通の方によると)日本での製造がほぼ不可能になっているそうです😢

選りすぐりの表地(北伊コモのシルクやビエッラのウール)を自社自慢の芯地(勿論イタリア製のウール100%芯)に合わせ、縫製は優れたアルティジャンワークが今も伝わる南イタリアで。。。
今回の来日で改めて色々と同社のタイについて教えていただき、クオリティーの高さとお得さ(!)をもの凄く実感しました。アパレル業界新聞の記者さんにも取材していただきましたので、これからもっと業界内外にPRしていきたく思っております!




「新型コロナウイルス」がヨーロッパでも大きな問題になっているなか、果敢にも初来日していただいたマルコ社長。もともと日本に興味があったそうでアポの合間に観光すると大喜び!
六本木ヒルズ屋上からの夜景には大興奮で、ずっと動画を撮っていました。。。