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NAPOLI -Ⅰ-

10/07/2015


先日の出張の話題の続きです。
毎日移動だったイギリスでの3日間のあと向かったのは、初めて訪れる街ナポリでした。
ああ、これがあのヴェスビオ火山!




たくさんの方から「意外!」との声をいただきましたが、イタリアのテーラリング(そして服地も)の南の聖地であるこの街には今までご縁がなく訪れたことがありませんでした。
今回向学の為に訪問を決めましたが、色々な方から治安面での不安をお聞きしていたので着くまでドキドキ。。。
でも、お勧めいただいた卵城(カステル・デル・オーボ=サンタルチア港に突き出た要塞)前のエリアはとても雰囲気がよく、ホテルも快適でした♪



街を早速散策しながらテーラー訪問。
まずは名門RUBINACCI(ルビナッチ)の本店にお邪魔しました。

以前はLONDON HOUSE(ロンドンハウス)の屋号で知られたナポリ屈指の高級店で、いまはミラノとロンドンにも支店を構えています。




雰囲気のあるビスポークラウンジ♪
意外にアクセサリー類やレディースの方がスペースが大きく、ブランドとして確立されている印象を受けました。




現当主マリアーノ・ルビナッチさん(写真左)自ら2階のワークルームにご案内いただきました。
美しい店舗のすぐ上で多くの職人さんが働いていてビックリ!
この日はカジュアルな装いでしたが、マリアーノさんはウェルドレッサーとしても有名な方なんです。




そしてRUBINACCIから徒歩5分位の目抜き通り沿いのビル2階へ。
こちらは近年日本でもその評判が急上昇しているSARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)です。




こちらが当主のジェンナーロ・ソリート氏。
同じくサルトであった父ルイジ氏から仕立てを学び、20歳の若さにしてアトリエをスタート。
今ではナポリを代表するマエストロの一人として国内外で高い評価を得ています。
巨匠と聞き少し緊張していましたが、実際はすごく物腰の柔らかい方。
自らビシッとスーツを着こなし裁断する姿はすごく素敵でした♪




日本にもファンの多いエレガントなカッティングはジェンナーロ氏が、そしてそれを形にしていくテーラリングは上階にいる熟練サルトが行います。
窓際に腰掛けて針を運ぶ姿はなんともナポリな感じでカッコよかったです!




最後に記念写真をパチリ。
外部の職人も使っているものの、多くの注文をこなす為に休みもあまりなく働かれているそう。
実はナポリにはそういった職人かたぎの方が多いようです。




地元の方が行く美味しいローカルレストランや、雰囲気のあるカフェでのエスプレッソを挟みながらの楽しい散歩も無事終了。
帰りがけには、港で世界最大級の客船ALLURE OF THE SEAS(アリュール・オブ・ザ・シーズ)を見る事ができました。22万トン(戦艦大和約3隻分)の巨体は圧倒的な存在感!

こんな船で色々な場所を巡ったらきっと楽しいんでしょうね!
(Ⅱに続きます)