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WOOLLEN FLANNEL

12/22/2014


今年も残すところ10日を切り、寒い日々が続いていますね。
晴れている朝などはなんだかお正月のような気分になってきてしまいます。笑

さて、今回はこんな季節に最適な生地、ウールンフランネルについて書かせていただきます。
ウールンとは紡毛の意味で、一般的なスーツ地に使われているウーステッド(梳毛)と違い短く細かい繊維を糸へと紡ぎます。#よく「ウーレン」と発音される方がいますが、「ウールン」が正解ですので業界の皆さまはお気を付けください!

密に織り、またウェットフィニッシングでは生地を縮絨(摩擦で縮ませる)ことで目の詰まった温かな風合いになります。 ウェットフィニッシングについては>こちら
最後には起毛をかけウールンフランネルの完成です。

上の写真はHARRISONSの400gmsのウールンフランネル。
チャーチルも愛したチョークストライプは今でも英国では定番です。




英国のイメージが強いウールンフランネルですが、イタリアでもしっかり生産されています。
こちらはVITALE BARBERIS CANONICOのS100'Sウールで340gmsのもの。
柔らかでふっくらした独特の質感で、仕立て映えもすると本国では大変人気があるそうです。




そして今季はHARRISONSが復刻したアーカイブフランネルが話題になっています。
470gmsと肉厚のボディーに、アーカイブブックからセレクトした伝統的デザインが素晴らしいマッチングをしています。

近年日本では3シーズン的なウェイトの需要が増えていますが、季節感のある素材を身につけるのはお洒落の基本ですよね!
ウールンフランネルで寒い冬もスーツの着こなしをぜひお楽しみください。