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THE FABRIC BY VITALE BARBERIS CANONICO -Ⅱ-

12/16/2013


前回から引き続き、先日ミラノで開催されたVITALE BARBERIS CANONICO(以下カノニコ)の350周年記念イベント“THE FABRIC”の模様をご紹介させていただきます。

約10の小部屋から構成されたアトラクションのような展示スペースを抜けると、2つのバーカウンターとバンド演奏用ステージを備えた広い歓談スペースが現れます。
招待者はここでウェルカムドリンクを片手にトークに興じたり、バンドが演奏する軽快なロックに合わせ体を動かしたり、思い思いの時を愉しんでいました。




この会場にもカノニコの歴史を紹介した展示があったり招待客を飽きさせない工夫が随所に見られます。
一番驚いたのは、当日のプログラムについてカノニコの誰に聞いても「我々もなにも知らされていないんです!」とのことで、この夜の企画は同社14代目にしてクリエイティブディレクターのフランチェスコ氏主導のもと秘密裡に準備が進められたようでした。
彼個人もそうですが、本当に遊び心の溢れた会社です。。。




さすがイタリア!バーエリアでは2時間ほど過ごし、プレミアムな時間はゆっくり流れています。
(後日ご紹介させていただきますが)この日の午後にお邪魔した名門テーラー A CARACENIの社長親子も合流し、話が弾みました。

そして突然会場の隅のカーテンが開かれると、更に大きなダイニングスペースが出現!!





200名以上の招待客が着席しドリンクとフードがサーブされると、カノニコ家の現経営陣の挨拶と乾杯でディナーがスタート。
壇上左がフランチェスコ氏で、右の現社長とは従兄弟同士だそうです。


PALAST ORCHESTER

間もなくオーケストラが現れ、演奏がスタート。
ベルリンを本拠地とするこのPALAST ORCHESTERは欧州ヒットチャートにも登場する有名なバンドだそうで、ヴォーカル マックス・ラ―べ氏の唄う1920~1930年代の名曲の数々は素晴らしい!の一言。
ミラノの特別な時間を彩る、最高に贅沢なひと時でした。
(歌声に浸っていると心地よい酔いと共に時間を超越する感覚に陥り、先日観た「華麗なるギャッツビー(ディカプリオ版)」の煌びやかな世界が頭に浮かんでくるのでした。。。)

約2時間のディナーの後はまた歓談スペースに戻り、さらに歓談やダンスに興じます。
先ほどのA CARACENIのカルロ社長が、奥さまとすごく楽しそうに踊っていたのが印象的でした。
(残念ながら私は以前に英国で出席したウェディングパーティー同様踊ることができず、社交ダンスが身近にある欧州との違いを改めて感じてしまうのでした!)

日付が変わる頃に失礼しましたが、たった数百メートルの距離のホテルまでの為に手配されたメルセデスのVIPバスが1時までピストン運行されているなど、カノニコのゲストへのおもてなしの心や、少しでも愉しませようというホスピタリティー(そしてサプライズも!)を随所に感じたイベントでした。




さて、この日いただいたウッド&レザーコンビの立派なボックスを帰国後開けてみると、中には特製香水(EAU DE PARFUM)とアトマイザーのセットが。。。
「一体これだけでどれだけかかっているんだろう!」なんてまず驚いてしまう小市民な私に呆れつつ、こういったイベントやおみやげ一つにも表れる「ブランドの世界感、方向性の重要さを再認識しました。

日本から招待されたのは弊社を含め2社だけというのも大変光栄でしたが、素晴らしい体験をさせていただきました。
今後も弊社はカノニコ服地の素晴らしさを日本の皆さまにもっともっとお伝えしていきたいと思っております!