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HARRIS TWEED -Ⅰ-

11/08/2019

前回の出張の最終目的地は、5年振り3回目の訪問となるハリス&ルイス島。
そう、あの有名なHARRIS TWEED(ハリスツイード)の故郷です!
今回も3社ある統括工場(ハリスツイードは統括工場がマネージメントし、職人が自宅で織り、協会が認定するシステムを採っています)のうち、HARRIS TWEED HEBRIDES(ハリスツイード ヘブリディーズ)にお邪魔してきました✨




私はこちらの工場は2度目の訪問でしたが、初訪問のお取引先様も一緒だったので改めて製造工程を見せてもらいました。せっかくなので皆さまもご一緒に♪
ハリスツイードに使用されるウール(主にチェビオットとブラックフェイス種)は、現在主にスコットランド本土から集められています。全て先染め(原料染め)が施され、糸のカラーはこのようにダイナミックにウールをミックスすることで生まれます。




こちらが基本色で、組み合わせにより無限の数の色糸を作り出すことが可能なのです✨



ハリスツイードを始め、多くのツイードは「紡毛糸」から織り上げられます。繊維の長い「梳毛糸」は手でも撚る事ができますが、紡毛糸に使われるウールは繊維が短いので、「和紙を梳く」時のように繊維を平らに伸ばす「カーディング」と呼ばれる工程が必須です。



撚られる前の太い状態からしっかりと撚りが加えられ、いよいよ「紡毛糸」の完成です。



経糸(縦糸)を揃えていく「ワーピング」という作業。こちらは機械を使いますが、、、(それもなかり旧式の)



「へドル(上下し柄を出す部分)」や「ストッパー(糸が切れた時に落ちてブザーを鳴らす)」などに経糸を通す、製織前の最終準備はなんと手作業💦近代的な工場ではまず見られない光景なのです。。。

ここまでを工場で行うと、いよいよ工程は工場を離れます。(続く)