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VBC FABRIC ACADEMY -Ⅱ-

11/12/2018

「イタリア服地界の雄」VBC(Vital Barberis Canonico=ヴィターレ・バルべリス・カノニコ)の本社で"FABRIC ACADEMY(ファブリック アカデミー)"と名付けられた研修プログラムを受講した後、ミル(工場)見学がスタート!
原毛を保管する倉庫から各工程を廻っていきます。
VBCではウール、モヘア、カシミアなど多くの原料を使っていますが、やはり最も重要なものはウール!
(実は今回初めて聞いたのですが💦)VBCで使っている原毛は「オーストラリアサクソンメリノ」という種類のもので、このように「洗浄後」「10倍に圧縮」された状態(バンプ)でミルにやってきます。




アカデミーの講師、ヴァレンティーナさんが持っているのは原料染め(トップダイ)された繊維の束で、これを一本の細い糸にしていきます!



いよいよ製織(織りの工程)です!
VBCは従業員の耳を守る為、世界で初めてLOOM(ルーム=織機)に扉をつけた先端的な企業。
VBCの生地は異物混入(他の繊維等)が少ないのですが、ここにもその理由があるような気がします...



何度も行われる反物のチェック工程。
VBCには約450名の従業員がいるそうですが、なんとこのうちの40%近くがこの工程に従事しています!
糸や反物の運搬の他、様々な工程が自動化されている先進的な織物工場でも、やはり「人間の眼」が必要な箇所には人材を惜しまないようです...



弊社スタッフも度肝を抜かれていたのが、仕上げも終わり完成した反物を収納するこちらの倉庫。
コンベアで運びこまれた反物は、「UFOキャッチャー」のような装置を使って全自動で所定の位置に収納されています。高さが30mあるこの倉庫には、なんと最大15,000反(約110万メーター)の生地が収納可能だそうです💦



ツアーの最後には、デザインスタジオ内に数年前に開設された「アーカイブルーム」にも案内してもらいました。
バーカウンターまである豪華な設備には弊社スタッフも感動していたようで✨



アカデミーと工場見学が終了すると、用意されていた「受講証」(&色々なお土産まで)をいただきました!
既に日本でも大変評価の高いVBCですが、実際にミルに伺いこういったホスピタリティーに触れると、服地作りの裏側にある同社の企業哲学がよく分かると思います...
今回同行していた弊社スタッフ2名は大変感銘を受けたようで、「自信を持ってもっと売ります!」とのことで今回は連れていってよかったです♪